イケメン VC#7 ページ20
放課後は収穫が多い。私は勝手にそう思っている。
『とーざーきっ』
「日誌書き終わった?」
『まだだけど生物室見て!』
「早く終わらせてよ…って星野先生⁉…かっこいい…推せる…」
戸嵜の推しの星野先生がバルコニーで黄昏れていた。映える。
『星野先生青空が似合うね』
「ほんとそれ。青空は星野先生のためにある。」
『相変わらず強火だね』
「そんなこといいから早く書いて」
…推し以外には冷たいのね。
日誌を副担任の柳田先生に提出すると、
「今日の日直Aか、遅かったな」
『ちょっと色々ありまして。』
「…どうせ福山でも見てたんだろ。」
『いえ、今日は星野先生です。』
「…なら戸嵜も居るな、2人でこれ持って行ってよ」
と、ノートの山。
…イケメンに免じて許しますけど、他の先生だったらお断りですよ。
心の中でそう呟きながら、山の一部を持って教室へ向かう。
ちなみに、"福山"とは世界に誇る残念イケメン福山汰一先輩の事、私の推しだ。
『戸嵜ー、来て』
「今度は何?」
『英語のノート持ってくの手伝って。』
「人使い荒すぎ。でも英語って事は…」
『お察しの通り柳田先生。』
「喜んで。」
…私達はとんだ面食い単細胞だ。
そんなこんなでノートを持って教室へ行く。
『戸嵜が8割くらいもってるよね?もうちょっと持つよ。』
「さっき持って来てくれた分も合わせたらイーブンだよ」
『それにしても多いから』
「別にいいよ」
何度これを繰り返しただろう。
「俺がやりたくてしてるんだからいいの。」
…あれ?戸嵜ってこんなだっけ?
『戸嵜が優男とかモテるやつじゃん』
「モテたいけどねー…」
『けど?」
「俺がモテたい人は気付いてくれないから。」
『え、好きな人いるの?』
「そうだよ、後でAに教えてあげる。」
そう言ってノートを教卓に置き、鞄を持って教室を出る。
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popo - PPの4番さんのお話がドストライク過ぎて思わずコメントしてしまいました・・・!続きが気になるので良かったら続編を執筆して欲しいです。これから作者様のペースでの更新をしてくださいませ(^^) (2021年1月10日 11時) (レス) id: fe96328630 (このIDを非表示/違反報告)
ちま(プロフ) - Nightさん» 私利私欲で書いた物を気に入って貰えて嬉しいです!ありがとうございますゆっくりではありますが更新楽しみにしててください! (2020年5月29日 10時) (レス) id: fc582de549 (このIDを非表示/違反報告)
Night(プロフ) - んんえええ戸嵜スンのお話好きすぎてついコメント失礼します…!星野さんと柳田さんのオタクしてるの最高だし残念イケメンてーち分かりすぎるしとにかく戸嵜さんがイケメンで……!!長文失礼しました!更新がんばってください(; ;)(; ;) (2020年5月28日 22時) (レス) id: 78923408f0 (このIDを非表示/違反報告)
ちま(プロフ) - にこさん» いえいえ!リクエストくださりありがとうございました! (2020年5月6日 10時) (レス) id: f04ad963c2 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - リクエストに答えて頂いてありがとうございました!めちゃくちゃキュンキュンしました(≧∀≦) (2020年5月6日 10時) (レス) id: ac1f0df00b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちま | 作成日時:2020年4月14日 7時