上から… OMW#17 ページ24
私の彼氏は、
「…あれ食べたいの?」
『なんで分かったの⁉』
「ふふ、Aちゃんの事なら何でもわかるよ。買ってあげるから半分こしよっか」
私を甘やかすのが上手で、
『征士郎くん、お口についてるよ』
「え、どこ?取ってくれる?」
『うん、いいよ……ってえ?』
ﾍﾟﾛ「ありがと」
『もう!いきなり指舐めないでよ!』
自由奔放。
優しい時も、少し意地悪な時も、あのニッコリ笑顔に私の全部を持って行かれてしまう。
下りのエスカレーターで、征士郎くんは前にいる。
私の方がずっと小さいけど、今は征士郎くんより少し大きくなった気分で何だか新鮮。そう思っていると、振り向いた征士郎くん。
…やっぱり私の方が大きいなんて良くない。
上目遣いの魔法で胸が苦しい。
『どうしたの?』
「ねぇ、ちゅーして」
……え?
『なんで…?』
「だってしたくなっちゃったんだもん」
頬を膨らませるなんて反則だよ。
『…今じゃなきゃ、だめ?』
「んー、」
少し目線を外してから、
「今、してほしいなぁ」
きゅるん、と見つめられる。
普段が恰好いいからこそ、可愛い、というよりもむしろあざとい、この行為は威力抜群。
目を瞑り、唇を尖らせて征士郎くんは私を待っている。
…拒否権はないみたい。
恥ずかしさを堪えて、一瞬、触れるだけのキスをして離れると、
「Aちゃん顔真っ赤。かーわいい」
と、私の頭を撫でて前に向き直る。
…もう。周りに人が一杯いる中でこんなことするなんて、恥ずかしいに決まってるよ。
エスカレーターから降りると、いつものように征士郎くんは私の手を引いて歩き出す。
繋いだ手の温度差が悔しかったから、たまには反撃をしたいな、なんて。
『征士郎くん、』
「なーに?」
『だいすき』
目を見開いたのを見て、ちょっとだけいい気になってると。
「…僕は愛してるよ」
…やっぱり私は、甘々でいたずらっぽい年上の彼に振り回されっぱなし。
続く (更新停止中)
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popo - PPの4番さんのお話がドストライク過ぎて思わずコメントしてしまいました･･･！続きが気になるので良かったら続編を執筆して欲しいです。これから作者様のペースでの更新をしてくださいませ(^^) (2021年1月10日 11時) (
レス) id: fe96328630 (このIDを非表示/違反報告)
ちま(プロフ) - Nightさん» 私利私欲で書いた物を気に入って貰えて嬉しいです！ありがとうございますゆっくりではありますが更新楽しみにしててください！ (2020年5月29日 10時) (レス) id: fc582de549 (このIDを非表示/違反報告)
Night(プロフ) - んんえええ戸嵜スンのお話好きすぎてついコメント失礼します…！星野さんと柳田さんのオタクしてるの最高だし残念イケメンてーち分かりすぎるしとにかく戸嵜さんがイケメンで……！！長文失礼しました！更新がんばってください(; ;)(; ;) (2020年5月28日 22時) (レス) id: 78923408f0 (このIDを非表示/違反報告)
ちま(プロフ) - にこさん» いえいえ！リクエストくださりありがとうございました！ (2020年5月6日 10時) (レス) id: f04ad963c2 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - リクエストに答えて頂いてありがとうございました！めちゃくちゃキュンキュンしました(≧∀≦) (2020年5月6日 10時) (レス) id: ac1f0df00b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちま | 作成日時：2020年4月14日 7時
