our story (ページ7)

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一番最初に入ってきた茶髪のミディアムロングに黒いミニスカートの女性が一歩前に出る。

「こんにちは。初めまして・・・、の人はいないですね笑
　如月杏彩です。この３年間私なりにフランスで経験を積んできたつもりなのでまたよろしくお願いします。」

杏彩ちゃん、印象変わったな。前は黒髪で重めの前髪だったのに。

次に入ってきた黒髪ストレートの女性がにっこりと笑う。

「お久しぶりです。藤堂芽衣です。この3年はイタリアの方で活動してました。よろしくお願いします。」

慎は呑気に芽衣に手を振っている。

芽衣は慎の彼女だからUNIT3が解散してからも会う機会が多くあまり懐かしい感じはしなかった。

けれども三人目の女性がこちらをみた途端俺は何も考えられなくなった。

トレンチコートに長めのブーツを履いた彼女はサングラスを取ると話し出した。

「お久しぶりです。UNIT3のリーダーの永瀬Aです。皆さんもご存知だとは思いますがこの３年間はニューヨークの方で女優として活動させていただいていました。この度、私たちは2年間という期限つきではありますがこちらのLDHでもう一度UNIT３として活動することに決めました。また私に関しましては社会経験を積むべきだというアメリカの方の事務所の意向もありましてTHE RAMPAGEさんのマネにも当たらせていただくことになりました。ブランクはありますがメンバー全員日々精進してまいりますのでよろしくお願いします。」

HIRO「ランペ以外は直接の関わりはあまりないかもしれんが今まで通り仲良くな。」

メンバー「はい。」

HIRO「じゃあ今日はこれで終了。UNIT3は残って。」

HIROさんの言葉を合図にみんな部屋からぞろぞろと出て行くが俺は席から立てずにいた。

A「壱馬、大丈夫？」

壱馬「あ、え、ああ。」

いきなり本人に話しかけられて動転し俺は逃げるように部屋を出た。