★ ページ16
あのまま壱馬さんは呆然としてどっか行っちゃうし仕方なく1人で待ってたら芽衣に起こされた。
芽衣「Aは？」
慎「まだ、呼ばれてな「永瀬Aさんのご家族の方いらっしゃいますか？」・・はい！」
「どうも今回永瀬さんを担当させてもらいました。医師の渡良瀬です。」
慎「お世話様です。」
芽衣「それでAは、Aは？！」
「ご安心ください。一命を取り留めました。」
それを聞いて脱力する。
真尋「怪我はどうなんですか？」
「今から僕が言うことを落ち着いて聞いてください。」
「患者は未だ意識が戻らず昏睡状態です。頭の傷がかなりひどくこのまま意識が戻らない可能性もあると考えてください。」
頭を鈍器で殴られたようだった。
「足に関しては靭帯がすっぱり切られていて手術を行いました。リハビリが必要になりますがリハビリを終えても前のように足が動く可能性は極めて低いです。」
「ただ幸いなことに神経は侵されていませんのでそのことによる後遺症は出ないでしょう。昏睡状態による障害は残る可能性が極めて高いです。」
真尋「簡潔に教えてください。」
そう言う真尋さんの声は震えていた。
「・・・。手立ては尽くしましたが手遅れです。患者が完全に元の状態に戻ることは残念ですが期待できないでしょう。」
その言葉に真尋さんは糸が切れたように座り込んでしまった。
何も考えられない。
事務所に連絡と思うのだが手が動かない。
さっきから携帯がずっとなっているのがわかっていても頭が受け入れることを拒否していた。
真尋「Aに、会えますか？」
「こちらです。」
案内された病室に行くとたくさんの管に繋がれたAさんがベットに横たわっていた。
真尋「A・・・、」
真尋「なんで・・・、なんでAばっかりこんな・・・。」
真尋さんは泣き出して病室を出て行ってしまった。
芽衣「慎、いや、長谷川くん。これでも”あの約束”は有効なの？」
芽衣に言われてAさんを見る。
慎「有効だよ・・・。絶対に目覚ますよ。Aさんが目覚まさないわけがない。」
芽衣「わかったよ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 93人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：高嶺キュン; | 作成日時：2020年3月4日 20時
