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正直、グループのリーダーとして活動しながら他のグループのマネ務めんのはかなりしんどい。
仕事量と運動量が半端じゃない。
それなのに、ほら今日もまたあの女がきた。
紗英「Aさん、これお願いします。今日定時で帰りたいので。」
彼女が渡してきたのは彼女が本来やるべきはずの仕事の4分の３。
A「ねえ、いい加減にしてよ。私の方がもともと仕事量多いんだよ？」
紗英「だったらランペのマネ辞めて。」
その言葉に言い返せない私を見て紗英ちゃんはニヤリと笑うと仕事を押し付けてメンバーと話しにいってしまう。
翔平「あれ、仕事は？」
紗英「家でやってきて終わらせました。」
陣「めっちゃ偉いじゃん！」
紗英「そんな。当たり前ですよ。」
その子の仕事私がやってますよー。
ランペのメンバーの中には今でも私のことをよく思ってない人がいる。
仲が良かっただけに余計にだ。
陣さんとか力也さんとか。
樹はもう目も合わせてくれない。
ピリリ
スマホを見ると真尋から着信だった。
賑やかなメンバーたちを背に通話ボタンを押す。
A「もしもし？」
真尋「そろそろきて。抜けられそう？」
A「オッケ。」
私はやり残した仕事とノートパソコンをカバンに入れた。
慎「Aさん、帰るんですか？」
A「ごめん、これからリハ。」
慎「送ってきます。」
A「大丈夫。1人で行けるよ笑」
慎「でもなんか胸騒ぎがする。」
A「なにそれ大丈夫だって笑」
慎「・・・。わかりました。頑張ってください。お疲れ様でした。」
A「ありがとね。まこも頑張って。」
慎に小さく手を振ると部屋を出て練習室に向かう。
このとき慎の誘いを退けたことを私はのちに後悔することになる。
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作者名：高嶺キュン; | 作成日時：2020年3月4日 20時
