61中学生が起こした誤解 ページ13
はぁい！皆さんご機嫌ようなな子です。Aからの連絡に仕事で直ぐに反応出来ず、仕事終わりに鬼電しても繋がらない。なんで！？私嫌われた！？って明日は久々のオフですからこれはもう泊まり確定で終電前にAのマンション近くをダッシュしてたら……見てしまった。
Aとレトルトさんがキスをしている所を。
いや、あの、うん、腹立たしい事この上ないユウトの件があって、腹立たしい事この上ないけど別れた今、人の恋だの愛だのを兎や角言うつもりはないのだけれど、急展開過ぎてうわぁぁぁしか言えないし、邪魔はしてはいけないけど今Aの部屋行っても誰も居ないだろうけど私の行き場がない。あぁ。どうしようって歩いてたらAの部屋電気ついてるしどういう事？
取り敢えずピンポーン……。
「よぉ」
「え、キヨさん」
「A居ねぇけど上がれば」
「お邪魔しまーす……」
これは一体どういう事なんだ。私は何もついていけない。Aとレトルトさんが公園でイチャコラしててキヨさんがAの部屋に居て、キヨさんの電話からはスピーカーにしてて誰かの声も聞こえて、あの、カオス。
「……」
「Aとレトさん来る時見掛けた？」
「あの……あそこの公園にいて……ちゅーしてました」
「はぁ！？」『はぁ！？』
「あ、えっと」
『牛沢です』
「なな子です」
キヨさんと電話の声の主牛沢さんが同時に大きな声で驚いてその声に私は驚いてキヨさんが冷蔵庫から出してる途中のペットボトルのお茶を落とすのにも驚いて心臓が止まるかと思った。
「マジで？」
「はい」
『見間違いとかではなく？』
「多分」
「どういう事」
「わからないです」
どういう事って聞いていいならこの状況もどういう事って聞きたいです私。
私が見たのはレトルトさんがAの顔に手を添えて、二人は見つめ合って、顔も近かったし、あれでチューしてない訳ないでしょうよ。じゃないと何あの状態。両片思い大爆発させてるんですか。
『レトルトやるーっ』
「レトさんがそんなに手出すの早い奴だったとは思いたくもなかった」
『レトルトもやる時はやる男だったて事じゃん。赤飯炊かなくちゃ』
「いや、なんて言うか、うーわマジかぁ」
『負けんなキヨ』
「黙れ！」
急に喧嘩し出した二人に置いてけぼりの私を誰か助けてくれないだろうか。本当に何がどうあってこうなったの。私は振られた事しか知らないのに。
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作者名：なかもと | 作成日時：2019年10月10日 23時
