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HD side
A姫が自室から出てこないらしい…
1週間程前に城の者達がそんな話しをしているのをたまたま聞いた、そこから更に1週間経ったが未だに彼女は部屋に篭もりきりだそうだ。
初めて会った日以降、私は公務に追われ忙しく過ごしていた為そんな彼女の状態に気づくのが遅くなってしまった。
｢クン！｣
｢はい、王子｣
｢A姫はどうだ？｣
｢お部屋にいらっしゃると思いますが｣
｢私はどうしたらいい？｣
｢そんな事私に聞かれても困りますよ…王子も王子でそんな悩んでいないで姫様の所に様子を見に行けば良いじゃないですか｣
私の側近である彼は、名をクンと言う
主に私の公務のサポートを行ってくれている。父が公爵で幼い頃からこの城に出入りしているのもあって、古くからの友人でもあり私が心を許せる人の一人だ。
その為か私が王子だろうが時期王だろうがクンには関係ない。他の者なら言わないだろう事も今みたいに情け容赦無くそのまま伝えてくれる。
そういう存在は私からしたら有難いので何かあればまずクンに聞くというのが私の中で染み付いていて、それに対しての回答は大体納得のいくものである事が多いが、今している話しに対してはそう簡単に納得がいかない。
｢私が様子を見に行っただけで元気になるならとっくに行っているよ｣
彼女にとって私は何の価値も無い人間だ、そんな私が様子を見に来ただけで外に出れるようになるならまず部屋には篭らないと思うが。
｢深く考えすぎでは？夫となる方が自分の様子を気にしてわざわざ自室まで足を運んだとなればその気が無くとも多少なり嬉しいとは思いますが｣
クンは呆れた顔をした後、中々答えを出さない私に痺れを切らしたのか元々していた書籍の整理を再開した。
何か外にでる理由があれば…
｢クン｣
｢はい、今度はなんですか？｣
｢姫には何か好きな物は無いのか？｣
｢好きな物ですか？……少々お待ちを｣
そう言ってどこかへ行ってしまったクン。
言葉通りその場で待っていると、少しして一人の男を連れて戻ってきた。
｢入ってください｣
｢失礼いたします｣
そう言って入ってきたのは彼女と一緒にこの国へやってきた執事のウィンウィンだ。
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揺蕩(プロフ) - ao_314さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです☺︎かなり🐢更新ですが最後まで頑張りますので引き続きお楽しみ頂けますと幸いです\( ˆoˆ )/ (1月2日 14時) (
レス) id: 09fdb0806d (このIDを非表示/違反報告)
ao_314(プロフ) - ヘンドリーの作品があまりないのでめちゃめちゃ嬉しいです！ありがとうございます‼︎もう、最初から泣きそうでした😭 (12月25日 2時) (レス) id: 646af75665 (このIDを非表示/違反報告)
揚羽(プロフ) - 揺蕩さん» うわぁ、ありがとうございます…！面白いと言って頂けて良かったです。distinyのこれからのお話も楽しみにしてます☻ (12月2日 9時) (レス) id: dc7b6890ce (このIDを非表示/違反報告)
揺蕩(プロフ) - 揚羽さん» メンバー内で鎖国してます。を拝見した事があります！お話のまとめ方というか進行の仕方がとても面白くて好きです( ˆ ˆ )続きも気になってます〜！ (11月29日 9時) (レス) id: 09fdb0806d (このIDを非表示/違反報告)
揚羽(プロフ) - 揺蕩さん» あんな拙い作品を読んでくださっていたとは…！ちなみに差し支えなければ、どの作品を…？ (11月27日 19時) (レス) id: dc7b6890ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：揺蕩 | 作成日時：2023年11月20日 13時
