質問返し ページ43
｢そういう先輩は彼氏いないんですか？｣
ジェノ君からの質問返しに少しびっくりした。
｢私にいると思う？｣
｢いない、ですかね？｣
｢正解、いないよ｣
更にジェノ君は質問を続けた。
｢じゃあ好きな人はいるんですか？｣
やっぱりそうなるよね…
｢あっ…うーん｣
別にいないって言えば良かったかもしれないけど
なんか嘘つくのも違うかなって悩んで直ぐに答えられなかった。
｢いるんですね｣
悩んでる間にジェノ君がそう言う
｢………うん｣
｢なんでそんな渋々｣
｢だって、恥ずかしいじゃん｣
｢先輩から聞いてきたのに恥ずかしがらないでくださいよ｣
恥ずかしくて縮こまる私を見てジェノ君は笑っていた。
｢どんな人なんですか？｣
｢え？…うーん｣
｢言えない？｣
｢いやっ、そういう訳では無いけど…
今日はジェノ君が誘ってくれたからジェノ君の話し聞こうと思ってたのに、また私ばっかり話しちゃうじゃん｣
｢いいんですよ、先輩の話し聞くの好きなので｣
そう言ってにこっと微笑むジェノ君。
｢それに、前にもっと俺に色々話して欲しいって言ったじゃないですか｣
｢うん、でもそれって困ってる時とか悩んでる時じゃなくて？｣
｢そういう時だけじゃなくて良いんですよ、普通に仕事でも恋愛でも先輩が話してくれる事なら聞きます｣
ジェノ君は上手だなぁ。
こうやっていつも私は話し過ぎてしまう。
｢それで、どんな人なんですか？｣
｢年上の人で、優しくて、かっこいい人｣
｢そうですか｣
｢それはうちの会社の人ですか？｣
まさかそんな質問が返ってくると思っていなくて凄く動揺してしまって、それを見たジェノ君は｢先輩、分かりやす過ぎます｣と言ってまた笑っていた。
｢A先輩より年上の人か｣
｢うん｣
｢クンさん、とか？｣
｢クン！？｣
思ってもいなかった名前が出てきてびっくりしてしまった。
｢クンは本当にただの幼なじみ！お兄ちゃんて感じ｣
｢ふーん｣
｢いや、昔は好きな事とかもあったけどね！小さい頃の話しだし、今は本当に何も無いよ｣
｢なるほど｣
ジェノ君は納得したような表情をしてそれ以上は聞いてこなかった。
給湯室前であった事で何か勘違いしてる？
それに自分から聞いてきた割には好きな人が誰かまでは追求しないんだ…
と、少しだけ気になる事はあったけど、深く考えずそのまま飲み続けた。
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揺蕩(プロフ) - 凛さん» またまたコメントありがとうございます！励みになります！楽しんで頂けているようで何よりです😊出来るだけ全員登場させたいと思っているので、その分お話も寄り道が多くなるかと思いますが引き続きお楽しみ頂ければと思います🙇🏻♀️ (10月23日 17時) (
レス) id: 09fdb0806d (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - ちょ、ジャニさんのお題..！気になります！しかしなんて幸せな世界線でしょう。本当に私こういうお話探してました🙈楽しー。ちなみに要らん情報ですが、シャオテンヤンペンの威神ペンなので、威神さん達の登場も密かに楽しみにしております。 (10月23日 10時) (レス) @page31 id: f825413662 (このIDを非表示/違反報告)
揺蕩(プロフ) - 凛さん» 初めまして！コメントありがとうございます。又、とても嬉しいお言葉もありがとうございます。日々の楽しみになれる様に更新頑張りますので、これからの展開にも期待して頂けますと幸いです😌 (10月16日 10時) (レス) id: 09fdb0806d (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 初めまして。ネオカルの社会人系のお話を発見できて嬉しいです！ドヨンさんが王子様なのですね✨素敵ですー✨日々の楽しみに加えさせて下さい。 (10月15日 20時) (レス) id: f825413662 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：揺蕩 | 作成日時：2023年10月9日 17時
