猫 ページ18
｢あー、仕事もダメダメだ｣
ドヨンさんの件があってから仕事に集中できなくなっていた。
｢こら、同僚に丸聞こえのボリュームで何言ってるんだ〜｣
と真向かいの席からゆりさんの声がする。
｢なんかあったー？｣
｢いやぁ色々ありまして…｣
｢何それ…まぁ話せないなら良いけど、いつもの元気なAが早く戻ってこないかな〜｣
元気づけようと声をかけてくれたゆりさんの優しさが余計に沁みる。
｢でも先輩、そう言ってても一生懸命やってるじゃないですか｣
隣からはジェノ君がニコッと笑顔を向けながら私を慰めてくれた。
｢A先輩、お昼行きましょう｣
｢一旦休憩挟んでリフレッシュするのも良いかと！｣
｢そうだね｣
｢今日は天気が良いので外のベンチで食べませんか？｣
｢俺、弁当買ってくるので先に行っててください｣
｢分かった｣
会社の外にはちょっとした広場みたいな所があり、
天気が良い日はそこでお昼休憩をとる社員も多い
私は、もう完全に花が散り、少しずつ緑が増え始めた桜の木の陰にある2人がけのベンチに腰掛けてジェノ君を待っていた。
｢にゃーお｣
｢ん？｣
足元を見るとそこには、まだ成猫にも満たない小さな猫が
きゅるきゅると丸い瞳でこちらを見つめていた。
｢野良猫ちゃんかな？｣
｢にゃーお｣
首輪などはついていないので多分野良猫なのだろう。
野良猫の割に警戒心の無いその小さな猫は
私の足に擦り寄って撫でてほしそうにしていた。
｢よしよーし｣
私はその猫の頭の上を撫でる。
すると、猫は気持ちよさそうな顔をした。
｢可愛いね｣
｢ｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛ｣
｢お姉さん、誰？｣
突然、誰かが声をかけてきた…
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揺蕩(プロフ) - 凛さん» またまたコメントありがとうございます！励みになります！楽しんで頂けているようで何よりです😊出来るだけ全員登場させたいと思っているので、その分お話も寄り道が多くなるかと思いますが引き続きお楽しみ頂ければと思います🙇🏻♀️ (10月23日 17時) (
レス) id: 09fdb0806d (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - ちょ、ジャニさんのお題..！気になります！しかしなんて幸せな世界線でしょう。本当に私こういうお話探してました🙈楽しー。ちなみに要らん情報ですが、シャオテンヤンペンの威神ペンなので、威神さん達の登場も密かに楽しみにしております。 (10月23日 10時) (レス) @page31 id: f825413662 (このIDを非表示/違反報告)
揺蕩(プロフ) - 凛さん» 初めまして！コメントありがとうございます。又、とても嬉しいお言葉もありがとうございます。日々の楽しみになれる様に更新頑張りますので、これからの展開にも期待して頂けますと幸いです😌 (10月16日 10時) (レス) id: 09fdb0806d (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 初めまして。ネオカルの社会人系のお話を発見できて嬉しいです！ドヨンさんが王子様なのですね✨素敵ですー✨日々の楽しみに加えさせて下さい。 (10月15日 20時) (レス) id: f825413662 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：揺蕩 | 作成日時：2023年10月9日 17時
