・ ページ9
茶side
ｷｰｰｰｰｰﾝｯ
鬱陶しい耳鳴りにも、もはや慣れた
A「、、もういらんな。」
途中から、おそらく自分の汗で水没して接続皆無になったイヤモニはただのお荷物
あとはカーテンコールだけやし、そんな指示出すこともそうそう無い
出力音量が最大になったこいつを衣装から外した
ラ「、、ちゃ、」ﾄﾝﾄﾝ
A「？、、泣きすぎやろ、笑」
気づかんかった、ラウが背後にいるのも
片耳が使えんだけでこんなにも生きにくい
ラ「、、だ、てぇ、」
A「お疲れ様。ありがとうね。」
そうやって言うと、長い長い腕で抱きつかれる
身長差、あるから体制しんどいやろうに
A「んふふっ、笑」
ラ「A、ちゃ、、、頑張っ、、た、、ぁ、っ、」
A「んー？」
ラ「しんど、、た、、に、ずっと、、て、っ、」
A「、、、」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝｯ
ラ「さい、、の、し、、と、かちょ、、、げつ、、、とにっ、、、どうし、、、からぁ、、」
耳鳴りと、使えん左耳のせいで
大好きな弟の話すらまともに聞けない
自分の声がラウに伝わってるのかすら不安になる
ラ「あ、、、ぱぁ、」
A「ん？」
あんだけがっつり抱きついてたのに急に離れたでっかいの
その視線を辿ればこれまたでかい岩本くん
、、、また気づいてなかったな
岩「、、、い、ぇる？」
A、いつ出る？
A「んー、準備出来次第で。みんないけそう？」
岩「い、、ぅよ、、、っか？」
いけるよ、出よっか？
A「そーしよ。照明つけてもらうわ。」
僅かに聞こえる声と、口の動きと、岩本くんが話してるって状況から
必死こいて会話を読み取る
、、、こんなんやったら絶対なんかミスしてるわ今日に関しては
四季からイヤモニがあかんくて、もうどうでもええわと思ってそのままパフォーマンスを続行してしまった
どっかのタイミングからズレてたとしても気づいてないんやろうな
放送事故起きてないかな
ラ「、、ちゃ、、ぃこ？」
しばらくしたらメンバー全員戻って来てくれて
真っ赤な目を見て、思わず気が緩みそうになる
あかん、私は監督なんやから
最後まで舞台を引っ張らなあかんから
A「よし、出ますか。」
涙なんて見せるもんじゃない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4650人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あーむ(プロフ) - お久しぶりです！こちらってもう更新はしれないのでしょうか…？ (4月29日 16時) (
レス) @page37 id: bdae7c5760 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - 一気に読んじゃいました！更新楽しみしてます！ (4月7日 3時) (レス) @page37 id: 77152ff2d2 (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - 涙が…😢 (1月30日 10時) (レス) @page31 id: 7d556184bf (このIDを非表示/違反報告)
あーむ(プロフ) - 更新お疲れ様です！無事に歌舞伎が終わったこと主ちゃんが身体を休ませてくれたことに安心しましたがまさかの展開にドキドキが止まりません。。次の更新も楽しみにしております！ (1月28日 2時) (レス) @page24 id: bdae7c5760 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - とても面白いし、心から動かされるような内容で読んでてとても感情的になっています。更新楽しみにしてます、頑張って下さい!! (1月27日 22時) (レス) @page22 id: 58eb8cacdd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はる
| 作成日時：2024年1月25日 0時
