2 ここから前世 ページ4
貴女side
私はリリー。マフィアをしている。
ソードファミリーの幹部だ。
今日の任務を終え今は相棒のローズとアジトに帰っているところ。
返り血まみれになったスーツを早く洗いたい。
バーン！
アジトの方向から銃声。
何かあったのかも!
ボスは無事なのか!?
貴「ローズ。」
ローズ「分かってる。急ぐよ。」
私達はアジトへ急ぐ。
でも
遅かった。
ボスが銃で撃たれていた。
あの人はそんなヘマはしないじゃないのか？
あっさり撃たれる人なのか？
ローズは周りの敵達の相手をし終わった後のようだ。
ローズ「他の部屋にいるか見てくる。その後で…」
貴「分かってる。」
ボスが死んだ。
ローズも本当はびっくりしているはず。
ということは私達も死なないと。
使えるべき人を失ったんだから。
早くあの人の所にいかないといけない。
ローズが出ていって間もなく銃声が聞こえた。
誰か来る！
いつでも戦えるよう構える。
？「おー、派手にやったねぇ！」
？「ん、誰かいるぞ？」
誰だ…？同じ顔の男が2人。
初めて見るはずなのに懐かしいのは何でだろう？
貴「誰だ。」
とりあえず聞いてみる。答えてくれるかは分からない。
？「俺はおそ松。松野ファミリーのボス。」
？「俺はカラ松だ。」
おそ松とカラ松。赤と青か。
おそ松「で、お前は？」
貴「リリー。本来の名は忘れた。」
おそ松「ってことは本来の名前があるんだな？」
貴「あぁ、おそらく。私は10歳の時に誘拐されてここに来ているから。」
2人がびっくりして顔を見合わせる。
何だ？
あぁ、そうか。誘拐されてるんだもんね。
いきなりそんなこと言われたってって感じだよね。
おそ松「そ、そうか。お前、俺達の所に来ないか？ボスもいないことだし。」
貴「いい。私はあの人の元へいかないといけない。」
カラ松「良いのか？まだ若いだろう？」
貴「貴方達とそんなに変わらないと思いますけど？」
おそ松「さっきの任務のところを弟達に頼んで見ててもらった。それで教えてもらったよ。すごく強かったって。だから来て欲しいなぁ。」
そんなこと言われても…
でも思ってしまった。
まだ生きたいって。
この人達について行きたいって。
それはきっと懐かしい人達だから。
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作者名：澤入美玖里 | 作成日時：2023年10月15日 18時
