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狂おしいほど〜JJside ページ6

……信じられないけど。


「…は、はぁっ!? だから違うって言ってるでしょう!?」

顔を赤らめてムキになって否定するAを見て、確信に変わった。


勘違いなんかじゃない。

Aが妬いてる。



「…どうしよう、A」

「何が?」

「俺今、めちゃくちゃ嬉しい」

「だ、だから違っ、」

「親友の彼女だよ」

「え?」

「電話の相手。喧嘩する度に俺に愚痴を聞いて欲しくて電話してくるんだ」

「友達の…彼女?」

「ん。明日には仲直りしてケロッとしてるはず。だから大抵俺は必要なくなるんだけど」

「あ〜…そうなんだ…」



……なに、そのホッとしたような顔。

マジ可愛くて仕方ないんだけど。


これって。
これってさ?

Aも少しは俺のことが好きだ…ってことだよね?



「A」

彼女の柔らかい頬に触れ、顔を近づける。


「や、ジェジュンダメっ…今日はちゃんと話しをするために来たの!」

「いいから黙って」


顔を背けたAの顎を固定して、唇を塞ぐ。

Aの舌を追いかけていたら、俺の胸を押し返していた彼女の手の力が弱まって、小さく息を洩らした。



この顔が見たかった。

この肌に触れたかった。


今まで我慢できてたのが不思議なくらい、欲望が止まらない。


「ジェジュン待って…っ、本当にダメだから…っ」

「嘘つくなよ。Aだって我慢出来ないはず」



ソファーの上。

彼女の下着の中に忍ばせた指先で、先端を弾くと、言葉とは裏腹に甘い甘い声を洩らす。


無理だから。


本当に無理。


Aを手放すなんて


俺には絶対に出来っこない。


いつもと違って、俺を受け入れてくれない姿だって


俺を煽るだけなのに。




「や、んん…っ」


Aのことなら何でもわかってる。


どんなキスが好きなのか。

どんな角度が好きなのか。


小さく抵抗し続ける彼女の服を剥ぎ取って、くるりと身体を回転させ、その背中に舌を這わせようとした時だった。



心臓が、ドックン!!と大きく鼓動した。



「な、んだこれ…」



そこに。


彼女の背中に。


俺の知らない、痕があった。



どうして…

だってここは


Aの背中には

俺しか触れていなかったはずなのに……っ



「ジェジュン……?」



手を止めた俺を見上げるAの高揚した頬。



……ヤバイ。


頭に血が上る。

ココロとカラダ→←この気持ちは何



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ユチコ(プロフ) - miyuさん» miyuさん。わー、泣いてくださったなんて(;▽;) 一緒に心を揺さぶって下さりありがとうございました(*´˘`*) 彼らのその後……!?え、私も気になる…笑 (2021年1月11日 22時) (レス) id: 9e2d27727e (このIDを非表示/違反報告)
miyu(プロフ) - ユチコさん!ヤバいです!TAXI!泣きました!物語りにどんどん引き込まれて…心を揺さぶられるstoryに久しぶりに出会いました。今更ですが、その後…も読んでみたいです♪気が向いたらお願いします 笑 いやぁホン (2020年12月18日 23時) (レス) id: aef111b54a (このIDを非表示/違反報告)
ユチコ(プロフ) - YUKIEさん» YUKIEさん。初めまして。コメントありがとうございますヽ(*^^*)ノこのお話を見つけて下さりとても嬉しいです〜☆passですが、現在はコミュのメッセージ機能を使って配布させて頂いております。もし宜しければ、そちらからよろしくお願いします☆ (2019年5月9日 14時) (レス) id: d9338454cd (このIDを非表示/違反報告)
YUKIE - ユチコさん、はじめまして。最近東方神起にはまり、たどり着きました。このお話、不倫ものなのに、とても美しくて、切なくて、とても引き込まれてしまいました。是非パスワード教えて頂きたいです。よろしくお願いします。 (2019年5月7日 11時) (レス) id: 8fe0687aa2 (このIDを非表示/違反報告)
麻樹子(プロフ) - ユチコさん お返事ありがとうございます。早速拝読させていただきます。 (2018年2月10日 22時) (レス) id: ce80ff39ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユチコ | 作成日時:2016年7月8日 15時

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