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交差する想い ページ38

彼の想いを知ってから改めてこうして見てみると、ジェジュンの愛情はとても純粋でわかりやすい。



「A、座って!
何飲む?美味しいゆず茶があるからそれでいい?」

私をソファーに座らせたジェジュンはとても嬉しそうで

私が来たことを本当に喜んでくれているのだと実感する。


「はい。アイスゆず茶」

いつも身体を冷やしちゃいけないからと温かい飲み物ばかり用意してくれるジェジュンが、珍しく冷たい飲み物を用意してくれたのは、きっと私が走って来たと言ったからだろう。


ジェジュンはこういう気遣いが出来る人。



「ありがとう」

受け取った細身のグラスからゆずのいい香り。


「美味しい?」

「うん、すごく」

「良かった」


私の隣に座ったジェジュンが、嬉しそうに自分のグラスを傾けた。




優しい時間。

心が穏やかになる。

この時間に

私は何度助けられただろう。




「……ん?」


私の視線に気付いたジェジュンが、優しく微笑んだ。


赤い唇。
ツルツルの肌。

男の人にしておくには勿体ない程綺麗な人。



その肌に触れたくなる。

その唇で触れて欲しくなる。



この感情を恋と呼ぶのなら

私は、やっぱりこの人が好きだ。




「…そんなに見つめないで。恥ずかしくなる」

「ごめん。ジェジュンがあまりに綺麗だから」

「そんなの。Aの方がずっと綺麗だよ」

「そんな事言ってくれるのはジェジュンだけだよ」

「そう?」


そうだよ。

チャンミンなら恥ずかしがって、絶対に言ってくれないと思う。



「あ。昼は俺がオムライス作るっから」

「オムライス?」

「ん。ジェジュン特製オムライス!」

「笑。美味しそう」



ジェジュンはお料理が上手だから、きっと美味しいんだろう。

そういえばチャンミンもオムライスを作ってくれたことがあったな。

見た目は……だったけど、とても美味しかった。




「今日は……ずっと一緒にいられる…?」


そっと繋がれた手。

チャンミンよりも温度が高い優しい手。

ずっと触れていて欲しくなるジェジュンの手の温もりを感じながら



自覚してしまった。



さっきまで確かにジェジュンに逢いたくて。

もしかしたら私が本当に求めているのはジェジュンなのかもしれないとさえ思っていたのに。




私、さっきから


チャンミンの事ばかり考えてる。

一縷の望み〜CMside→←恋煩いとは〜JJside



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ユチコ(プロフ) - miyuさん» miyuさん。わー、泣いてくださったなんて(;▽;) 一緒に心を揺さぶって下さりありがとうございました(*´˘`*) 彼らのその後……!?え、私も気になる…笑 (2021年1月11日 22時) (レス) id: 9e2d27727e (このIDを非表示/違反報告)
miyu(プロフ) - ユチコさん!ヤバいです!TAXI!泣きました!物語りにどんどん引き込まれて…心を揺さぶられるstoryに久しぶりに出会いました。今更ですが、その後…も読んでみたいです♪気が向いたらお願いします 笑 いやぁホン (2020年12月18日 23時) (レス) id: aef111b54a (このIDを非表示/違反報告)
ユチコ(プロフ) - YUKIEさん» YUKIEさん。初めまして。コメントありがとうございますヽ(*^^*)ノこのお話を見つけて下さりとても嬉しいです〜☆passですが、現在はコミュのメッセージ機能を使って配布させて頂いております。もし宜しければ、そちらからよろしくお願いします☆ (2019年5月9日 14時) (レス) id: d9338454cd (このIDを非表示/違反報告)
YUKIE - ユチコさん、はじめまして。最近東方神起にはまり、たどり着きました。このお話、不倫ものなのに、とても美しくて、切なくて、とても引き込まれてしまいました。是非パスワード教えて頂きたいです。よろしくお願いします。 (2019年5月7日 11時) (レス) id: 8fe0687aa2 (このIDを非表示/違反報告)
麻樹子(プロフ) - ユチコさん お返事ありがとうございます。早速拝読させていただきます。 (2018年2月10日 22時) (レス) id: ce80ff39ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユチコ | 作成日時:2016年7月8日 15時

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