しえんと べいんてぃうの ページ23
彼は自信満々だった。それは平生のことで、私は気づかないうちに首を振っていた。
『…まさか。私が大好きな教授がそんなもので危うくなるはずがないです』
セ「それが問題だと言われているんだがね」
言葉の割に、彼の顔は何処かしら上機嫌に見えた。私は何だか自分のペースでないのがもどかしくて、『じゃあ』と言うと、部屋を出た。
地下牢を出てすぐパンジーに会った。状況を報告すると、彼女はため息混じりに「彼らしいわね」と言っただけだった。
その後夕方になってハリーたちと合流した。ハグリッドの小屋に行ったが、勿論返答は無し。代わりに私は、クィリナスに毎日手紙を届けてもらうことにした。
ドラコは私の目の届かないところではハグリッドの悪口を話しているようだった。多分、彼の判断基準は私が嫌な思いをするかどうかなんだろう。
そして、私と教授の記事も特に気にされなかった。いや、されていたのかもしれないが彼と私の毅然とした立ち振る舞いと、人の噂も七十五───いや、せいぜい一ヶ月。そして私達はホグズミード行きを許された。
ハー「折角談話室が空くのよ。二人共、卵の謎を解いた方がいいわ」
『実を言うと…そう…とっかかりはね』
ハリー「うん、掴めてる。結構いいところまできたよ」
私とハリーはハーマイオニーに見えないようにウインクを飛ばした。
ハリーにとっては卵より勿論ハグリッドなのだ。彼はホグズミードにもしかしたらハグリッドがいるかもしれないと考えてるに違いない。
私達は外に出た。湖で泳ぐクラムを見てロンとハーマイオニーが一悶着あったが、まあ、取るに足らないことだ。
パブに入ると、ハリーは目に見えて落胆していた。
『いないな』
ハリーが黙って頷く。注文をしている間に、ハーマイオニーが私にこそっと言った。
ハー「あの人、一体いつお役所でお仕事してるのかしらね」
目を向けるとバグマンが腕を組んでいる小鬼たちに向かってまくし立てていた。
私は巻き込まれたくなくて下を向いていたが、バグマンはこちらに目を向けると、「すぐだ。すぐだから！」と言って席を立ち上がった。
バ「ハリー！A！」
『どうも』
私は頬杖をついたまま言った。
バ「三人だけで話したいんだが───席を外してもらえるかな？」
ロ「あー…オッケーです」
私はロンに口だけで行くなと言った。彼は肩を竦めハーマイオニーとテーブルを探しに行ってしまった。
ハリーが小鬼を見てるのを見て、バグマンが言った。
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ユーレイ(プロフ) - 羽音さん» メッセージ、イラストともにありがとうございます！楽しく拝見させてもらいました。自分の小説からイラストまで書いていただけるなんて本当に嬉しいです。ありがとうございます！ (2019年6月1日 23時) (
レス) id: 44ca875d76 (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - mikittyさん» 素敵なコメントにこちらこそニヤニヤしました……この焦れったい感じが書くのが楽しくて、どうしても長引かせてしまいます笑 (2019年6月1日 23時) (レス) id: 44ca875d76 (このIDを非表示/違反報告)
羽音(プロフ) - メッセージに書いていたURLです！→http://uranai.nosv.org/img/user/data/0/9/a/09ad2710a06e0237527c6512112dc071.png (2019年5月31日 21時) (レス) id: d257d5a444 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新されているとニヤニヤしちゃうくらいに好きです…お互いに焦れったい感じがたまりません！セブルスという人物をとても細かく丁寧に描いている素晴らしい作品です。これからも楽しみにしています！ (2019年5月31日 1時) (レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - パンジーさん» 空きコマのお供にしてもらえてよかったです！！(！？) さらに面白いと思って貰えるような展開にできたらと思ってます。楽しいコメントありがとうございました！ (2019年5月30日 21時) (レス) id: 44ca875d76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：O
| 作成日時：2018年10月23日 12時
