【男主】腐男子くんは困らない【ky】 (ページ6)

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そうだよねそうだよね、仲良いフジくんが僕なんかに好きなんて言ったら妬いちゃうよね、わかるよわかるよでもフジくんはキヨくんを一番可愛いと思ってるよ！！！と心の中で唱えまくった。声に出さなかったのは悶え過ぎて声にならなかったからである。

「俺今Aんが何考えてるか手に取るようにわかる」
「俺も」

ヒラとこーすけは、悶えてるAを見て全てを悟っていた。

四人で実況を録画している間、Aは夕飯にとカレーを作り始める。
大人数の料理は作るのが大変なので、手っ取り早く量も作れるカレーやシチューにしがちである。

「はああ…みなさんの声をBGMに料理を作るのは幸せですう…」

煮込まれる具材を見ながら思わず合掌。
そして誘惑に負けて四人の方を見ると、キヨがヒラの膝に頭を乗せていた。

「らーひー！！今日はお前に負けねええ」
「ちょっリアルに攻撃はずるくない？！」

そんな光景を見て声を出して笑っているフジとこーすけ。
そして尊さに涙を流すA。

「えっ…僕今日死ぬのかな…？」

最近気になり始めていたヒラ×キヨ。
キヨ総攻めかと思っていた数年前の自分にサヨナラバイバイ。
ヒラの実はSっ気のある発言を実況で見る度もしやもしやと思っていたがここでまさかの心臓に矢の刺さるこの感じ。
一番可愛いポジのヒラが、実はバリタチであるなんてとてつもなく萌える。刺さる。
キヨもあれで受側に違和感がなく感じて来たのは、可愛い所も沢山あるからだ。

「………キヨくんの喘ぐとこ描けるかな」

Aの創作意欲に火がついて、その瞬間に嫌な予感がしてキヨはゲーム中なのにAの方を向いた。
メガネ越し故に目が合ってるかはわかりにくい。だが、それでもAがよからぬ事を考えているのは長年の付き合いで察した。

「キヨどうした」
「いやなんかこう、寒気が」
「風邪？」

気付かない他の三人から心配の声が続いて、やめて！Aにそれ以上餌をやらないで！と心の中でキヨは叫んだ。