【男主】腐男子くんは困らない【ky】 (ページ4)

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『うぃーすどーもキヨでーす』
『こんちゃーすレトルトと申しまーす。今日はキヨくんとね、二人で実況やって行きます。珍しいよね』
『そうだよな、レトさんと二人ってのは中々ないかも』

数日後。
キヨとレトルトの二人実況が動画として上げられて、Aは再度合掌しながら動画を流しているテレビを拝みまくった。
動画を見終わり、胸いっぱい幸せいっぱいそんな気持ちで別部屋にいるキヨの所まで駆け込んで行く。

「キヨくんありがとう！次のお話もどんなのにするか浮かんだし、心は満たされたし大満足だよ」
「そうかよかったな…」

レトさんごめん、キヨは心の中で謝った。でも眼鏡の奥でにこにこと微笑んでいる瞳が見えた気がして、キヨは目を細めた。
そして小柄なAの肩に手を置き、顎をくいっと持ち上げる。

「充さ、俺が一緒に住んでんのに自分のことはスルーなんだな」
「えっ…」
「俺がお前のワガママずっと聞いてる理由、そろそろ分かってくんね？」

顎を持ち上げた手を耳に移動させ、眼鏡を外そうとフレームに手を掛けたその時。

「自分を掛け算に入れるとか無いわー」

冷めきったAの声が室内に響いた。
そしてキヨのその手を払い除けて、もう１回実況見てこよ！と来た時同様足早に部屋を飛び出した。

残されたキヨは行き場のない手でとりあえず頭を書いて、物凄く気まずくなった空気を変えようとあーあーと声を出したりした。

「腹立つううう」

結果イライラして叫んだ。

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安心して下さい。
キヨ×Aです。
多分。