勝負神の欠点 ページ6
(NOside)
敦「話が逸れたな。という訳で俺達は第三勢力なのだが、天に所属していないから空を飛べない。地に所属していないから体力が長続きしない。海に所属していないから潜ったり泳いだりすることもできないんだ。」
大・ケ・ウ・ジ「…………は？」
敦「俺達勝負神は力を与える事は出来ても戦うのにはあまり向いていないんだ。」
大「おいおい勝負神だろ？！」
敦「勝負神はあくまで勝負をしている者に勝ちを与えるか負けをもたらすかの二択しか仕事がない。なので、自ら戦うのは専門外だ。」
大「いや、でも、清乃はお前を倒したぞ？」
敦「あれは、あいつが勝負神だからだ。」
ケ「どういうこと？」
敦「…………お前、火は何に弱い？」
ケ「えっ、………水？」
敦「じゃあ、闇は？」
ケ「えぇ？！えっとー、光？」
敦「それと同じ原理さ。あいつは勝利を与える勝利神。俺は負けをもたらす審判神。相性最悪だ。」
ジ「でも、敦と清乃は仲良さそうにゃんよ？」
敦「それは、神としての職を抜いたらの話だ。」
ケ「……………。」
敦「…………あー、なんか疲れた。」
敦はその場にごろんと転がった。空を見上げながら少し虚ろな顔で小さく言った。
敦「…………俺、どうやってここに来たんだっけ。」
清「えっ？」
敦「だってここ六十年前なんだろ？」
清「うーん、そうだね。」
ジ「そんな事どうでもいいにゃん。」
敦は納得いかない顔でまた空を見上げた。
ケ「………ねぇ、清乃と敦はお母さんに会いに行かないの？」
二人「えっ？」
ケ「だって、二人共お母さんの事心配してたじゃん。」
敦「あっ、あぁぁぁぁぁぁしまった！」
清「どうしたの？」
敦「清乃！！急いで宮ﾉ風神の館に行くぞ！」
清「えっ？」
敦「おい！カエル！どうやって元の時代に帰るんだー！！」
大「はぁ？！カエルだと？！俺は大ガマってちゃんと名前があるんだぞ？！」
ウ「落ち着いてください！！」
そう揉めているうちに成り行きで全員で宮ﾉ風神の館に行くことになった。彼等は気づかない。これが二十年間続いた悲しき連鎖を断ち切る始まりだったことに。
大「なぁ、宮ﾉ風神が俺らの町の風を治めてるってほんとか？」
敦「あぁそうだ。宮ﾉ風神は代々桜町周辺の町の風を治めている日本の中でもかなり有力な風神だ。」
大「へぇ、じゃあかなりゴツいのか？」
敦「あ"？現宮ﾉ風神の美宙の宮様はかなり美しくかつ優しいお方だぞ。」
大「……………。」
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からくりピ工口 - 続きがとても気になります｡がんばってください (2017年2月26日 21時) (
レス) id: 46579c6b9f (このIDを非表示/違反報告)
長靴を履いた猫(プロフ) - ありがとうございます！文才が無く駄作ではありますが精一杯がんばります！ (2016年8月29日 23時) (レス) id: d2708a0321 (このIDを非表示/違反報告)
猫まるる(プロフ) - おぉ！あらすじ、設定を見ました！とても、続きが気になります！頑張って下さいｯ!!!この作品の一作目、今から見に行きます！ (2016年8月29日 21時) (レス) id: 65f7a09d9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長靴を履いた猫 | 作成日時：2016年8月28日 23時
