□Angel ykpn ページ5
君はまるで天使のようだった。
僕が君と出会ったのはある冬の日で、でも、君はそれを覚えていなかった。
なぜなら君は、その時3歳だったから。
僕は6歳。
君を一目見た時からずっと、天使と間違えて、母親に聞き続けていた。
”天使って、あの子のことでしょ？”
母親は首を振るばかりで、何も言わなかった。
そして、視線に気づかぬまま僕は家へと帰っていった。
＿＿＿＿＿＿＿
時は過ぎて2022年、僕は22歳
君は18歳。
より一層美しさを増した君は、今すぐにでも空へ飛び立ちそうだった。
君はいつのまにかそばにいて、小さな頃のように遠くにはいなかった。
そしていつのまにか、いつのまにか僕たちは恋人の関係になっていて、それでもまだまだ初々しくて。
近づいてくる君に、戸惑いながらも手を伸ばす。
嬉しそうに胸に飛び込んでくる。
その体は、とても白くて柔らかい。
まだ抱き合うのも3回目。
「A」
僕だけのものにしたい。
僕の勝手な想いと欲望だけど
大好きだから
ずーっとずーっと僕のそばにいてほしい
『何、焼きパン、そんなに真剣な顔して』
君は優しい顔で微笑む。
そんな君の隣に
ずっといたい。
「僕と、結婚してください」
君は
長い長い沈黙へ僕を誘い込んだ。
やっぱり、早すぎたかな
それとも、本気ではなかったのかな
君は表情一つ変えず、僕を見上げている。
僕は動けず、君を抱きしめたまま固まっている。
君がやっと表情を変えて、ふわりと笑った。
『もちろん、ずっと、待ってたよ』
その声は震えていて、泣きそうで、嬉しそうだった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
Anger 天使
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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オロン(プロフ) - 何をするにも「ら」を言ってしまう人ですさん» コメントありがとうございます！サボテンさん、いつも叫んでばかりだけど実はちゃんと男らしいんじゃないかなぁと思いまして、ちょっと色っぽく書いてみました！気に入って頂けたら幸いです(*´ω`*) (6月9日 18時) (
レス) @page14 id: 6a9faad8e1 (このIDを非表示/違反報告)
何をするにも「ら」を言ってしまう人です - monsterのところ本当に「あれ、某サボテンの人はこんな色気のある御方ではないはず………?」と思考が停止しました。某サボテンの人は某青の人つながりでしか見てないけれど、こんな色気だらけの人だったのか……… (6月8日 23時) (レス) @page16 id: 3e8fde3e6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オロン | 作成日時：2022年11月4日 23時
