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54話 ページ6

留三郎side



そろそろ風呂へでも行こうかと思ったとき、伊作の声が聞こえた。





留「伊作!どうしたんだ!」





伊「留三郎!Aが!」





伊作の腕にはだらんと力が抜け意識を失っているAがいた。






留「何があった!?」





伊「分からない。急に倒れて…」





やはり、昼間の予感は的中したんだ。





きっと何か深刻な病気なんだろう…





留「…伊作…Aはどうなるんだ…?」






伊「まずは倒れた原因を突き止めないとね。留三郎、心配してるだろうけど少し部屋に戻っててくれないかい?」





留「…分かった。伊作、Aを頼んだ。」






俺は部屋に戻り、机に突っ伏した。





どうすればAは元気になるのか。




何か助かる方法はないのか。





心配しかできない俺自身が嫌になる。





彼女が大変なときに何もできない俺は本当に無力だ。





ただ無事であるように祈りながら伊作たちを待っていた。

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作者名:たうふ★ | 作成日時:2022年5月15日 19時

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