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深夜1時 平腹・田噛 ページ10

夜中の1時頃、任務から帰ってきて廊下を歩いていたら、休憩室の灯りがついていた。気になって覗いてみると、平腹と田噛がいた。

「どうしたの、こんな時間まで起きて」
「A!!!」
「平腹うるせえ」

田噛が怒れば平腹は素直に謝った。それがなんかかわいくて頭を撫でてみると、気持ちいいのか手にすり寄ってくる。

「お前は猫かっ」
「俺Aになら飼われてもいいぜ!」
「そうか、私のペットなら早く寝て明日の任務に向けて体調を整えなさい」
「やっぱりペットやだ」
「なんじゃそりゃ」

ケラケラと笑えば、平腹もケラケラと笑い始める。こういうところがかわいいよな。

「おい、うるせえ」
「ふふ、ごめん」
「…で、なんでこんな時間に起きてるんだよ。」

咎めるように睨みを効かせて私に聞いてくる。ギロリとこちらを向く目は、薄暗い部屋と相まって少し恐かった。

「今任務を終えて帰ってきたの」
「怪我はないのか」
「うん、無傷だよ。何、心配してくれたの?」

ニヤニヤとした笑みを貼り付けて田噛に近づく。

「大怪我すればいいと思ってた」
「かわいくないねえ田噛ちゃん」
「てめえ」
「そんなことよりなんで2人は起きてるの」
「俺は眠れなかったから!」
「ちっ…俺もだ」
「あんたらのほうが悪い子じゃない」

さっきの仕返しに睨んでやる。しかし、2人とも気にした様子などなく、寧ろ田噛は睨み返してきた。生意気な奴め。

「まあいいや、早く寝なよ。おやすみ」

そう言って部屋を出ようとしたら、平腹に襟を掴まれて部屋に戻された。

「ぐえっ!」
「なあなあ!一緒に寝ようぜ!Aとなら寝れる気がするから!」
「えー」

ダメか?って聞いてくる平腹は犬っぽくて、断り辛い。

「…しょうがない、平腹の部屋でいいね?」
「ああ!?」
「ど、どうした田噛。あんたが声あげるなんて」

そう聞いても返事はなく、今までで1番の睨みをきかせてくる。多分心配してるんだろうけど、田噛は平腹を甘く見ている。

「わかった!田噛も一緒に寝たいんだな!」
「ぶふっ!やっぱりね」
「なんでそうなんだよ」
「じゃあ皆で一緒に寝ましょうか」
「田噛の部屋で寝ようぜ!」
「あ?ふざけんなよ」
「はいはい、行こうか」

平腹と一緒に田噛の腕を引っ張って休憩室を出た。田噛が後ろで色々言ってるが、抵抗しないあたり嫌じゃないんだなと思うとなんだかかわいくて口元が緩んだ。



【後書き】
私の中平腹は犬猫なイメージ。あと田噛のちゃん付け気に入ってます。

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みみみかん(プロフ) - とても面白いです!ありがとう・・・ありがとう・・・(泣)続きまってます!! (2020年11月13日 18時) (レス) id: acd4260d4c (このIDを非表示/違反報告)
yakisoba2710(プロフ) - 面白すぎてヤバイ 続きがすごく気になります!!!これからも頑張ってください!!!! 後、佐疫くん推しですよねー可愛いしマイエンジェル (2018年7月26日 0時) (レス) id: 7b84a70bb8 (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむ - こっこれは面白い!面白しろすぎます!!!! (2018年3月25日 21時) (レス) id: 7ee805d977 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - まってました(((o(*゚▽゚*)o))) (2018年3月17日 10時) (レス) id: a2ed5d3f64 (このIDを非表示/違反報告)
真顔の天使 - 面白かったです。が、佐疫君は「僕」ではなく「俺」ですね笑笑 (2018年3月14日 21時) (レス) id: 34e63f959e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:田植えの四郎 | 作成日時:2015年3月5日 21時

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