帰還待ち 斬島 ページ2
任務が終わった。俺は急ぎ足で拠点へ向かう。今日Aは任務が無いから暇と言っていたから早く帰って相手をしてやらないと、俺も早くあいつに会いたい。
肋角さんに報告を終えて一度自室へ戻る。それからAを探そうと思っていたのだが
「…A?」
探す必要はなく、俺のベッドで寝ていた。
「…寝顔も可愛いな」
手を顔に伸ばす。滑らかでハリのある肌を指が滑る。
「ん…っ」
起きたかと思ったがまだ寝ているようだ。まだ起きないか。
今度はAの上に乗った。眉間に皺が寄るが起きない。お前のために早く帰ってきたのだが。
「起きろ」
頬を軽く叩く。するとようやく目が開く。
「…斬島?」
「おはよう」
「おはよう…ってなんで乗ってるの!?」
「お前が起きないからだ。勝手に俺の部屋で寝るな」
Aの顔がまるでリンゴのように赤い。
「早くどいて」
「ダメだ、お前が今後勝手に人の部屋に入らないよう戒めとしてもう少しこのままでいさせてもらう」
「…なんとも思わないの?」
「何がだ」
Aがため息をつき、俺の腕を引いて立場を逆転させた。
「A、離せ」
「嫌だ」
そう言うとAは俺の腰を撫でる。
「何がしたい。はっきり言ってくれ」
「わからない?」
「ああ」
「…私にも女のプライドがあるわ」
Aが俺のボタンを外していく。何をするのか気になったためされるがままになっていたら
「斬島あああああいるかあああああああ!…あああ!Aが斬島を襲ってるうううううう!!!」
平腹が部屋に入ってきた。すると声に反応した他の奴らも部屋に入ってくる。そして助角さんとAが口喧嘩を始めた。
「お前ら勝手に部屋に入るな」
「すまない、斬島」
助角さんに謝られ、皆帰っていった。
「何を言い争ってた」
「本当にわかんない?」
「ああ」
「彼女として悲しいわ」
「すまない。俺はどうすればいい」
怒った顔で見上げるAが見上げてくる。不謹慎だが可愛いと思った。キスをしたい衝動に駆られるが流石に今はできないため我慢する。しかし
「…キスしてくれたら、許す」
まさかの応えに口元が緩む。俺は何度もAに唇を落とした。
「随分と嬉しそうね」
「Aが可愛かったから」
抱きついてきたAの耳は真っ赤に染まっていた。
【後書き】
斬島君難しい。個人的に斬島君は変態とセットだといいと思う。
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みみみかん(プロフ) - とても面白いです!ありがとう・・・ありがとう・・・(泣)続きまってます!! (2020年11月13日 18時) (レス) id: acd4260d4c (このIDを非表示/違反報告)
yakisoba2710(プロフ) - 面白すぎてヤバイ 続きがすごく気になります!!!これからも頑張ってください!!!! 後、佐疫くん推しですよねー可愛いしマイエンジェル (2018年7月26日 0時) (レス) id: 7b84a70bb8 (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむ - こっこれは面白い!面白しろすぎます!!!! (2018年3月25日 21時) (レス) id: 7ee805d977 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - まってました(((o(*゚▽゚*)o))) (2018年3月17日 10時) (レス) id: a2ed5d3f64 (このIDを非表示/違反報告)
真顔の天使 - 面白かったです。が、佐疫君は「僕」ではなく「俺」ですね笑笑 (2018年3月14日 21時) (レス) id: 34e63f959e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:田植えの四郎 | 作成日時:2015年3月5日 21時