ら い ん * 緑

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忠「…バレてもうた」


やっぱりそうだ。


『くま』の正体は大倉忠義だったんだ。


その証拠に、LINE名が『大倉忠義』に変わってる。


「大倉…くんだったんだあ…！」


忠「わからんかった？笑」


ﾆｺｯ、と笑みをこぼした彼は、可愛くて綺麗だった。


章ちゃんはどうして隠してたんだろう？


「うん、ずっと誰か気になってた…」


忠「少しでもAちゃんの中に俺がいたことが嬉しいわ」


そう言えば…


―「ねぇ、章ちゃん？F組の大倉くんって綺麗な顔してるよね！」


章「大倉？あぁ、えらい美形やんな！俺めっちゃ仲ええで 笑」


「そうなの？笑 羨ましい、LINEやってるのかなー？」


章「聞いといたるよ！」―


だから章ちゃん…。


話しかけたことはほとんどなくて、存在自体知られてない、って思ってたけど、


大倉くんは学年の中でもかっこいいって有名だから知ってたんだ。


正直…気になる存在だったのかも。


「私の中に俺がいてくれたことが嬉しいって…」


それって…何…？


ちょっと、期待してもいいの…？

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