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「あ、写真あるんだよ！見て！」
そこに写っていたのは、俺が出る前に見たあのドレスじゃない。
居たのは深い緑色のドレスに身を包んだAだった。緑、というには浅い。翡翠のような、美しい色だった。
阿「あれ、ドレス紫じゃなかったっけ？」
「涼がね、自分の持ってるドレス引っ張り出して、これ着て欲しいって言ってくれたの。紫で行くつもりだったんだけど、いざ着てみたら凄く素敵でね。」
阿「凄く、凄く似合ってるよ。誰よりも綺麗。」
嗚呼、こんなに純粋に綺麗って言えることが出来るなんて。
あの躊躇っていた時間が馬鹿馬鹿しい。
気持ちの変化って、凄いなあ。
3年間、何度も同棲や結婚の話を振られてきた。
こんな話、女性の方からさせるべきじゃないってのも分かってた。
それでもその話を避けてきたのは、自分達の関係に終わりが見えていたからだった。
勝手に終わりを決めていたからだった。
でも、やっぱりこの翡翠のドレスを身に纏った君を手放すことなんて、俺には出来ないことなんだよ。
こんな綺麗で屈託のない笑顔を見せる君を、他の誰にも渡したくなんてないんだ。
これって、我儘かな、俺。
＿＿＿「それから、辰哉のこと。」
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ぽにょ(プロフ) - 番外編ありがとうございます、更新応援しています！ (2020年7月7日 1時) (
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作者名：深
| 作成日時：2020年7月7日 1時
