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この合コンみたいな状況、とりあえずなんとかしてくれ。
って言っても、誰も助けてなんてくれないけど。
佐「もしかして、Aちゃん?」
目「Aさんって、阿部さんの彼女っすか?」
佐「そうそう。あ、もしかして…例の、終わったの?」
阿「うん、行って来たみたい。」
佐久間は同窓会のことを知っている。
俺が昔唯一話した相手だ。まだ目黒がいなかった頃、その未来を想像して相談したことを覚えている。
まさかもうあの日が来たなんて、思わないよな。
早かったよ、ここまで。
頭に?を浮かべる目黒に佐久間がざっと説明をし、それを踏まえた上でまた問いかけてくる。
佐「…で?聞いたの、昔の男と会ったのか。」
阿「聞いてない。」
目「なんで聞かないんすか。会ってない可能性もあるわけですよね?」
阿「…きっと会ってるよ。Aはずっとその日を楽しみにしてたんだ。俺が言ったの、前の人のことは忘れなくて良いって。」
元彼は、Aに綺麗だって言ったのかな。
過去のこと全部話して、Aは真実を知って。
そしたら俺に縋る理由は無くなるでしょ?
阿「そいつのこと、忘れられないって知ってて付き合ったんだ。分かりきったことだったんだよ。
…俺はAのこと、幸せになんて出来なかった。」
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ぽにょ(プロフ) - 番外編ありがとうございます、更新応援しています! (2020年7月7日 1時) (レス) id: 2c3c24b282 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:深 | 作成日時:2020年7月7日 1時