top secret【漆黒】 (ページ3)

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高校生も折り返しの、高2の10月

あと1ヶ月で体育祭を控えた私達は、
体育の授業でバスケの練習をしていた

紫「おい、次出番やぞ、何アホ面してるん」

「え、ごめん、って言うかアホ面って余計だから！」

紫「今のは妖怪越えのアホ面やった」

「煩い、平野には言われたくない」

平野って本当に一言余計

って言うか妖怪越えるって、人間でも無いし

せめて人扱いしろこのアホゴリラ！

平「妖怪アホ面！パスやパス！」

「絶対アンタにはパスしないから！」

千「相変わらずだね、あの二人。
ジンは混ざらなくて良いの？」

神「んーん、俺はパス。次やる」

同じクラスの平野とジンと千春

よく一緒に居る、気が合うメンバー

もちろん体育祭は男女混合では無いけれど、
今日は先生がいないから合同になった

千「ナイシューA！

にしても妖怪って、あんなの叫ばれて最悪だね」

「ほんっとにデリカシーの欠片も無い」

向こう側では平野が俺の方が上手く決められたって、
文句を言ってるのが丸聞こえ

点数にすればどっちも同じなのに

『 Aがいたらバスケ余裕で勝てるよね～』

『中学バスケ部だったんでしょ？なんで入らなかったの高校』

「もう体力的に無理！着いていけないわ～」

私の高校生活は普通でありながら、
恐ろしいくらいに充実していると思う

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