小瀧さんはベタです。 (ページ7)

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『Aも入っておいで？』

そう言われると濡れた髪の上にタオルをかけて、

手には私の部屋着を持っていた。

いつの間に取りに行ってたんだろ

「うん、ありがと」

お風呂に入っても疲れた様子の彼の心配をしてしまう。

考えすぎても仕方ないことなんだけどなぁ、、

「のんちゃんー？」

お風呂を出てリビングに行くと、ソファーで寝ている彼がいた。

ここで寝るのは痛いよなぁ、

せめてベットで寝て欲しい。

起こしたらかわいそうだけど、

「のんちゃん、そんな所で寝たら風邪ひくから、起きてベットで寝て？」

『ん、、、あ、、寝てた、、、』

「うん、だからベットで寝なよ？」

『んーん、もう眠気覚めた！』

目を擦りながらソファーの下に座ってと合図をされる

『乾かしてあげる～』

自分が使ったあとのドライヤーに電源を入れて

私の髪に指を通して

綺麗に乾かしてくれる。

『髪の毛伸びたなぁ、、？』

「そりゃそうだよ、もう1年経つんだよ？(笑)」

初めてこうして髪を乾かしてもらった日から一年近くが経とうとしている。

ドライヤーを切り、

トントンと肩を叩かれたから

振り返る

『好き。』

と、突然伝えられる愛の言葉。

あくびで潤んだ彼の瞳がキラキラしてて

吸い込まれそうで、

「私も、、、、」

と答えるのが精一杯だった。

『寝る？』

そう聞かれたから

「とりあえずお布団入る」

って。