小瀧さんはベタです。 (ページ3)

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『あ！レモンスカッシュどうやった？』

「めっちゃおいしい！飲む？」

ストローを差し出せばチューっと吸い込む彼

『え！美味いやん！メニューにした方がええわ！(笑)』

「桐山さんに交渉だなー(笑)」

『せやな(笑)』

そうやって話しているともう私の休憩時間は終わりそうになっている。

リップを塗り直そうと立ち上がるり、荷物置き場へ行く

『あーもう終わりなん？』

「うん」

『はぁー暇やん』

「がんばれー」

と適当に返しながらリップを塗る

遠くでガタガタと椅子から立ちあがる音がして

「ん？」

と振り返ると

クッと顎を持ち上げられ

チュッと短いリップ音がなった。

「、、、バカ！夜行くのに！」

『夜まで待たれへん～』

泣き真似をしながらグズグズしてる彼の

口についてしまった赤のリップを

親指で拭う。

「あーもう終わりだし！」

自分のよれてしまったリップを唇を合わせて直す。

『じゃあな～』

頭に彼の大きな手が乗せられて、ヨシヨシと撫でられる。

「頑張ろうね」

そう言って休憩を終えた。