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放課後になると、運動部の人は我先にと教室を出る。
そんな、みんなにとって当たり前に出来ることすら、僕には出来ない。
そんなことを考えていると、後ろから真緒に抱きつかれた。
・・・もう慣れたから今はそうでもないけど、初めてされた時はびっくりして心臓止まるかと思った。
「Aー!
あれ、暗い顔してどーしたの?」
「あ、真緒。
ううん、なんでもないよ」
「そー?じゃあ早く美術室行こ!」
「あ、うん」
少し急いでリュックの中に教科書やノートを入れて、真緒と共に美術室に向かう。
美術室に着くと、僕の定位置に荷物を置き絵を描く準備を終えて、窓の外を眺める。
この場所の、この席からはグラウンドが一望出来るのと、いつの時間でもそんなに日が当たらないからとても気に入っている。
最近・・・でもないか。1年前ぐらいにできた水泳部が活動するプールも見える。
そして僕は、運動している人たちを見ながら絵を書く。
いつも通りに時間が過ぎて、いつも通りの道を真緒と歩き、家に帰り、ご飯を食べたりお風呂に入ったりして眠る。
これが、僕の日常。
でもその日常が明日から変わってしまうことに、僕はまだ、当然だけど気づかなかった。
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桃崎星(プロフ) - 応援してます! (2018年3月26日 21時) (レス) id: 3c71ec607b (このIDを非表示/違反報告)
tatuhagi(プロフ) - E子さん» ありがとうございます!!!更新が遅くて本当に申し訳ないです・・・。頑張ります! (2016年12月26日 17時) (レス) id: 800117c94e (このIDを非表示/違反報告)
E子 - 中学生です。 高校生活お疲れ様です。 応援しているので頑張ってください!「(^0^) (2016年12月18日 22時) (レス) id: fb39299256 (このIDを非表示/違反報告)
るっちー君(プロフ) - tatuhagiさん» はい!ありがとうございます!! (2016年5月4日 2時) (レス) id: 9db9334dbd (このIDを非表示/違反報告)
tatuhagi(プロフ) - るっちー君さん» ありがとうございます!フォロバさせていただきました! (2016年5月4日 2時) (レス) id: 800117c94e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鷹埼 | 作成日時:2016年1月5日 23時