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「あ、翔くん」



放課後、教科書を鞄にしまっていると智くんに呼び止められた。



「Aさ、サッカー部行かないからね。」



ふにゃりと笑ってそう言った彼。

それだけ言って廊下に出ていってしまった。

その言葉は今日一日楽しみにしていた分ショックが大きかった。



「櫻井ー！早く行こう！」


『今行く！』



サッカー部の奴に声をかけられて慌てて残りの教科書を鞄に押し込む。


彼女が来なくてもサッカー部に来る野郎が沢山いるだろうから先輩としては早く行かなくては。



今度Aちゃんを見かけたら話しかけてみよう。

俺のこと覚えてくれてるかな。

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作者名：みさと | 作成日時：2015年10月12日 13時

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