(完結)どうしても彼には敵わない【ars】 (ページ14)

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番外編・生徒会ページ14

『どうして、私なんでしょうか。』

単純に純粋にただ浮かんだ質問を口に出す。

勉強が得意で頭が良いわけでもない。

要領だって良くないし発言力もない。

学校を良くしたいという意志が積極的にある訳でもない。

「Aちゃんって呼んでもいい？」

『あ、はい。』

コンピュータの前に座っていた女の先輩に話しかけられる。

「私たちとあと、もう３人がいるんだけどね？生徒会役員は学年で３名で一応足りてるのよ。」

『そうなんですか？』

「そうなの。でもこの生徒会長櫻井翔が無駄にイケメンで人気者でしょ？」

櫻井先輩を見たことがあるような気がしてた理由がわかった。

入学式で話してたんだ。

目が悪いからあんまりよく見えてなかったけど。

そんなことを考えてる間に櫻井先輩は笑い出して、

「無駄って言い方笑」

「櫻井くんはちょっと黙って。それでね、１年生の特に女の子たちが生徒会に入りたいって希望が多くて。」

「別にその中から選んでもいいんだけどなー。」

生徒会室にそう言って入ってきたのは男の先輩。
あ、ネクタイの色が３年生だ。

「でもそういう子たちってあんまり仕事しなかったりするじゃん？それは困るから。」

「そうなの。だから私たちで生徒会役員を勧誘することにしたのよ。」

『はぁ、』

「１年生、あともう１人欲しいのよ。入ってくれない？」