今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:1,834 hit
小｜中｜大
10 ページ11
「あ、Aちゃんだったよね？」
次の日のお昼休み、美術準備室に向かう途中櫻井先輩に会った。
財布を持っている。
学食に行くのだろうか。
『櫻井先輩、覚えてくれてたんですね。』
「もちろん。あれ、お弁当持ってどこ行くの？」
『美術準備室に。櫻井先輩は学食ですか？』
そう言うと櫻井先輩の表情は少し固くなってしまった。
「あ、うん学食。美術準備室ってことは智くんと？」
『はい。』
「…そっか。だから誘っても来なかったのか。付き合ってるの？」
『ふふ、そうなんです。』
「幸せそうで何よりです。じゃあ俺行くね。」
そう言って彼は学食の方へと行った。
私も美術準備室に向かう。
『大野先輩！』
「おおー」
『お弁当作って来ましたよ！』
昨日メールで大野先輩にお弁当を作ると送って、今日朝早く起きて張り切って作った。
「ふふ、楽しみにしてた」
『頑張ったんですよー？あ、さっき櫻井先輩に会いました。』
「翔くん？」
『学食に行く途中だったみたいです。今度行ってみませんか？』
「行ってみたいの？」
『はい！』
「んじゃ明日ね」
お弁当食べたい。
そう言う彼がいつも以上に目がキラキラしてて、すぐにお弁当を取り出して食べる。
お弁当を食べる彼は可愛い。
味はどうだろうか。
「ん、おいしい」
『よかった！』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みさと | 作成日時：2015年10月12日 2時
