incrocio

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深「てかさ、雪結構やばいけどどーする？」





カーテン越しに外を見ると一面真っ白
なんなら結構積もってる








スマホを開くと友達の家に遊びに行くって伝えたお母さんからの連絡が




母『もし大丈夫なら泊めてもらってきた方がいいかもね、この時間だし帰り危険だよ〜』






「泊まる！？」




深「ん？泊まって？」



「あ、いや、母が呑気なこと言ってるだけです！帰ります！」




深「えー、いーじゃん。明日ちゃんと送ってくし、お泊まりしてけば？」



何がある、ほんの少しでも期待していたからこそ
初めてのお泊まりがこんな形で行われるとは思わなくて






でも、ふっかさんじゃないや
たつやくんはお泊まり〜♪なんて鼻歌歌い始めてるし今更断るのもな






「…お泊まりさせてください」



深「ん、おっけい！ちゃんとお母さんに連絡しとけよ〜」








「はぁーい」




深「でも、ご飯パスタしかないけど大丈夫？」




「あ、はい」



深「もーう、また敬語。次やったら擽るからなまじで」





不貞腐れてる顔が面白くって
笑うとまた怒られる





器具の場所とか聞きながら、
結局一緒にパスタとスープを作って







作ってくれたし俺洗うわ、
ってあっという間に洗い物を終えて
マグカップふたつ持って隣に腰掛けるたつやくん








深「俺さぁ、彼女出来たらお揃いのもの持ちたいなって思ってたんだよね」






私の腕のミサンガと自分の腕のミサンガを見比べながらそんな事を言い始める







深「Aはさ、そういう男いや？」

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