男子高校生がバイト面接場を間違えて審神者になったってよ。

男子高校生9 命名、槍さん。 ページ10

ッだぁぁぁ！！！

もうシュミレーションなんてどうでもいいわ！！！当たって挫けろ！死ぬかもだけど！


「あのお！！！！
助けておくんなし！？？！」

「………自分がか？」

「そうでありんす！！！」

「…………なら来い」


そう言って槍さん(適当に名前付けた)はそのまま振り返ることなく歩いた。
え？来いって着いてきゃいいのか？とりま、ちょっと緊張しすぎて廓言葉で喋っちまったけどいいだろ…多分()

おっとそうだ、薬研連れてかねえと…

薬研をかついで槍さんのあとについて行く。

ちょっと距離が空いているから小走りで駆け寄る。

歩くこと10分。なんかどんどん入り組んだところに入ってくしよ…
周りの壁にチラホラついていた赤い血飛沫のようなシミが進む事にどんどん広がっていくというか…最終的には全面赤黒い壁になっていた。


ちょーこわ…えっ…まだ槍さん進むのか…？？

さすがに耐えきれず、少し聞いてみることにした。


「なあ、えーっと…どこまで進むんだ？」

返事が返ってこない。
俺の声が虚しく響いただけだった。
つーか薬研も起きねえし…

「なあおいｯ」

また返事が来ない。
なんだよ！！ぜってえ聞こえてんだろ！！

「おい槍持ってるオッサン！」

「！？」

勢いよく振り向いた槍さん。
いっけね☆間違えてオッサンって言っちゃった…

そして歩みを止めてこちらを凝視
ｱｯこれ死ぬやつだ。

「今…自分に話しかけたのか…？」

「ﾋｯ………あぇ？」

槍さんが質問してきた。

「そうだよ。お前以外いねぇだろ」

「そうか……
ならもう時期着くだろう…」

そう言ってまた槍さんは歩き始めた。今度は俺の隣で。

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