男子高校生がバイト面接場を間違えて審神者になったってよ。

男子高校生6 美少年と口喧嘩。 ページ7

主人公side






｢んぅ……………ぐがっ！！｣


不意に息が苦しくなり、起きると、美少年？の顔が目と鼻の先にあった。


｢ﾄﾞｩﾍﾞﾙｸﾞ！？！｣


びっくりしてしまい変な声が出る。

ていうか視界が右見ても左見てもどこ見ても赤。どす黒い赤。
なんなんだよこれ。

なーんか肉片というか人間の形をしてる肉みたいのがそこら辺に沢山転がってるけど……


死体…じゃねえ……よな？


怖いから移動せず、抱えられながら、後ろを振り向く。


ていうかこのガキよくこんな所で寝れるよな。怖っ。

ん？こいつ体傷だらけじゃね？
なんか、古傷…みたいなのが沢山。
爪も黒くなってるやがるし…

なんか見てるだけで痛ぇな……(？)

こいつの傷なんとかなんねぇの？

…なーんて思ったら
こいつの体の傷の部分に、
淡く水色の炎のような光がポウッと宿り傷がみるみるうちに治った。



えっ、燃えてる！？
やばくねぇか……………？
怖すぎ……

あﾝ？傷がふさがってきてる…？
自動回復………？？？
強…反則じゃん……(？)



あまりに早く傷が治るもんでガン見してたら目の前のガキが起きた。


ﾊﾟﾁｯ


目が合った。


｢ん……なんだ、お前起きていたのか。｣

まだ少し眠そうに、目をぱちぱちさせながら喋る。

｢あー、まあ。
呼吸が苦しくなって起きたらお前の顔が目の前にあるもんでなあ。｣

｢｢………｣｣


二人の間に沈黙が流れる。

この静寂が辛い。なにか話題を……！！

ハッ！そうだ！ここがどこなのか聞かねぇとな。


｢あ、なあ。ここっt…｣

｢静かにしろ｣

｢モガッ｣


んだよコイツ！！せっかく話題を提供しようと思ったのによ！！

急に口塞いでくるし苦しいっつの！！


｢ｯ…おい、なんなんだよ…！｣

静かにしろと言われたので小さな声で言う。

｢ﾁｯ、奴が来る……おい、そこの死体の中に混じって死んだフリしてろ。早く！！｣

｢は！？これやっぱ死体なのかよ！無理無理無理無理！！｣

｢はぁ〜〜〜〜〜〜………！！！｣

｢なんだその溜息！！そんな長くて最後の方怒気が混ざってる溜息をつかれた人の気持ち考えたことあんのか！？｣

｢ｯﾁ｣


こいつ…舌打ちした……！？
コノヤロウ……！

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