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部屋を出てしばらくあるくと、美森に会った。
私の様子に気づいた美森は心配そうに近づいてきた。
美森「…A?どうかしたの?」
「っ美森ぃ…っ」
そのとき張り詰めていたものが溢れ、涙が滲んだ。
美森は私の背中をさすったり頭を撫でてくれる。
美森「とりあえず場所変えよっ?」
そうして美森につれられてきたのは屋上。
ここなら滅多に人は来ない。
美森「で、何があったの?」
「私…っ夏樹が苦しんでるのに、何もしてあげれなくてっ…!夏樹はいつも私を助けてくれるのに…っ、私は夏樹を救ってあげられてないっ…」
美森「…そんなことないと思うけどなあ。夏樹はAがいるだけでも救われてるんじゃないの?」
「そんなことないよ…っ!」
夏樹「そんなことあるんだよ」
「え…?」
後ろから大好きな彼の匂いとぬくもりを感じた。
振り向くと少し息を切らした夏樹がいた。
美森は安心したように笑み、屋上を出ていった。
夏樹「…最近俺がイラついてんの、Aが気にしてるのわかってた。たくさん気使わせたし、怖がらせた。…でも、もう少し待ってくれるか?ちゃんとけじめつけるから」
夏樹の言葉をきいて、今まで悩んでいたことがすっと消えた気がした。
私って単純なのかな、なんて。
「ちゃんと待ってる。夏樹のこと信じてるよ」
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アルム(プロフ) - 今も更新待っています!本当に面白いです! (2021年4月18日 22時) (レス) id: 4726a4adc0 (このIDを非表示/違反報告)
アルム(プロフ) - 今も更新待っています!本当に面白いです! (2021年4月18日 22時) (レス) id: 4726a4adc0 (このIDを非表示/違反報告)
らびっと - この作品が大好きで何回も読み直しています!!何度読んでもキュンキュンします!更新頑張ってください^o^ (2017年6月11日 5時) (レス) id: 9a86f7756f (このIDを非表示/違反報告)
りな☆(プロフ) - すっごく面白いです!更新頑張ってください! (2017年5月14日 3時) (レス) id: f0df852b63 (このIDを非表示/違反報告)
あんじゅ(プロフ) - この作品は、二、三回読んでます!その度にキュンキュンさせてもらってます。ありがとうございます。更新頑張ってください、待ってます。 (2017年5月2日 18時) (レス) id: 095aa0ad59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みる | 作成日時:2015年2月15日 0時