愛され病弱少女は須堂くんの彼女！【学校のカイダン】2

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Aside


あの発作から2日。
まだ退院できず、私はひとり病室で過ごしていた。


…暇だな、夏樹たちまだかな。


いくら小さい頃から通いなれた病院だとはいえ、やっぱりすぐに夏樹に会いたくなる。

それだけ夏樹に依存してるんだ。


時計を見れば16時を回ったところだ。
もうSHRも終わってるだろうし、そろそろかな。



ガラガラッ



噂をすればなんとやら。



美森「Aっお待たせー！」

「美森ーっ！みんなっ！」

波留「今日は少し顔色いいな」

玲奈「うんうん、安心した！」

「ありがと！このところ毎日体調いいんだっ、みんなが来てくれるからかな？」

美森「可愛いこと言っちゃってーっ」

タクト「ちゃんと毎日来るからなー？」

陸「寂しがりやなお姫様のためにね」



皆の優しさが胸にしみた。
そんな中、南に紙袋を渡される。



南「はいこれ、Aの好きなお店のケーキ買ってきたの」

「わ、やったぁ！ちょうど甘いもの食べたかったの！ありがとねーっ」



夏樹が机を寄せてくれて、箱をあけてくれた。
中には私の大好きなショートケーキ。



夏樹「ほら、食わせてやるから口開けろ」

「ふふ、はぁい」



口を開けて待てば、一口分口に入れてもらった。
甘いクリームと、これまた甘いスポンジに思わず笑顔になる。



「やっぱりおいしー…」

エミリー「ほんと美味しそうに食べるわね」

「みんなも食べる？」

南「いいわよ、Aに元気になって欲しくて買ってきたんだもの」

美森「その代わり、退院したらみんなでケーキ食べに行こうね！」

「うん！行こうねっ」

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