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そのまま夏樹の家に泊まり、朝を迎えた。
制服はシワになっちゃうから脱いだため、夏樹のパーカーを一枚かりた。
身長差のせいでパーカー一枚でもワンピース状態になった。
…それは置いておいて、今日は学校には行かず夏樹の家にみんないた。
私は昨日の夏樹との行為のせいで、腰が痛くてソファに横になっていた。
みんなの話題はもちろん、昨日の話。
波留「ま、親が出張って来ると思わなかったけど、うざい特サ一掃できたしよしとするか」
夏樹はいらいらがピークなようで、クッションを投げる。
そんな夏樹をなだめようと、寝転がったまま夏樹の腰に腕を回して抱きついた。
玲奈「なーにイラついてんの?」
ピーンポーン…
タイミングがいいのか悪いのか、チャイムが鳴った。
陸が来客者をみて、にやっと笑む。
陸「夏樹、お客さん」
ーーーー
やってきたのはツバメたち特サ。
嘆願書を持って、夏樹たちにパパさんの説得を頼みに来たという。
私も起き上がって、夏樹に持たれながら話の行方を見守る。
波留「ばっかじゃねえの、今更嘆願書って。なにこれ(笑)」
ツバメ「…特サ枠廃止を訴えてるのは、PTAの役員…須堂くんたちのご両親です。…止められるのは須堂くんたちしかいないとおもうから…」
玲奈「わたし達に喧嘩うっといて何言ってんの?」
陸「自業自得でしょ」
夏樹「特サは特サらしく分相応ってやつを弁えろ」
ツバメ「分相応…?」
夏樹「はあ…世の中ってのはな、持ってる奴が持ってねえ奴を施してなりたってんだよ。その格差は、…無くならない。
下の奴らが上の奴らの自由を侵害しようとするからこうなるんだろ」
ツバメ「ずっと前から聞きたかったことがあるんだけど、なんでわたし達を攻撃するの…?」
波留「目障りでうぜえからだよ」
玲奈「理由なんかないし」
陸「ま、そんなうざさとももうお別れだけどね」
ツバメ「…私はみんなのこと乱暴な人達だと思った。でも強い人たちなんだとも思ってた。
なのに、…全部親の力借りるなんて…どんなにわたし達を排除したくても、こんなやり方に納得しないと思ってた!
今もそうだと思いたいっ。」
…ツバメにみんなの何がわかるの…、親の力を借りたくて借りてるんじゃない。
ツバメ「…お願いします…」
ツバメが夏樹に頭を下げる。
それについで、特サの人達みんなが頭を下げた。
波留「何が強い人だよ…!帰れ。俺らがお前らに手かす訳ねえだろ」
夏樹「わかった」
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アルム(プロフ) - 今も更新待っています!本当に面白いです! (2021年4月18日 22時) (レス) id: 4726a4adc0 (このIDを非表示/違反報告)
アルム(プロフ) - 今も更新待っています!本当に面白いです! (2021年4月18日 22時) (レス) id: 4726a4adc0 (このIDを非表示/違反報告)
らびっと - この作品が大好きで何回も読み直しています!!何度読んでもキュンキュンします!更新頑張ってください^o^ (2017年6月11日 5時) (レス) id: 9a86f7756f (このIDを非表示/違反報告)
りな☆(プロフ) - すっごく面白いです!更新頑張ってください! (2017年5月14日 3時) (レス) id: f0df852b63 (このIDを非表示/違反報告)
あんじゅ(プロフ) - この作品は、二、三回読んでます!その度にキュンキュンさせてもらってます。ありがとうございます。更新頑張ってください、待ってます。 (2017年5月2日 18時) (レス) id: 095aa0ad59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みる | 作成日時:2015年2月15日 0時