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月島side
あの時のAの表情の理由を知ったのは2学期が始まってからだった。
調理実習の時ほんの少しまくった袖から覗いた、痛々しい痣、手首に入った赤い線。
それも1つじゃない。
たまたま、不注意、ではないと感じて放課後、Aを教室に引き留めて、誰もいなくなってから聞いてみた。
月「ね、腕の痣どうしたの?」
「あ…転んでぶつけちゃって…」
月「嘘デショ。転んでそんなにたくさん、しかもそんなところに痣も切り傷もできないよ」
「ほんとだってっ、私運動神経無いからさ!」
月「じゃあ、…なんでそんな今にも泣きそうな顔してんの」
必死に嘘を突き通そうとするAは、あの日見た表情で涙を瞳いっぱいに溜めていた。
月「…さすがに心配するだろ。それ…」
「………て」
月「っ!」
[助けて]
いつもとは全く違うか細い、今にも消えそうな声だったけど、確かに聞こえた。
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みる(プロフ) - 燐華さん» ありがとうございます、直しました! (2019年8月15日 9時) (レス) id: ceb84c15b6 (このIDを非表示/違反報告)
燐華(プロフ) - 14話飛ばしてますよ〜 (2019年8月15日 8時) (レス) id: 7838562921 (このIDを非表示/違反報告)
イカれてる中学生 - この話好きよ〜 (2019年7月5日 20時) (レス) id: 672109f9ba (このIDを非表示/違反報告)
月島、西谷 - 楽しく見させてもらってます!これからも頑張ってください! (2019年5月14日 19時) (レス) id: 281aad41eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みる | 作成日時:2019年5月7日 15時