よんじゅう。 ページ42
何時間経ったのだろう。
何回も鐘の音は聞こえたけど、今が何時なのかは全く分からない。
ギギ…と扉が開く音がした。
光が差すほうを見たが、頭の片隅で来てほしいと願っている彼らの誰でもなく、あの一年生だった。
「イイ子で待ってました?」
「あれ、泣いちゃったんですか、A先輩」
拘束のせいで拭えずに濡れていた頬を、撫でられる。
顔を逸らして避けようとしたが、ささやかな抵抗にしかならなかった。
『っねえ…何が目的なの…?』
「何が目的って…男が女拉致ってする事なんて、分かるでしょ」
一人に顎を掴まれて、目線を合わせられて言われた。
何となく想像はしていたが、面と向かって言われると恐怖で体が震えてしまう。
震える体と拘束のせいでまともに抵抗できないことを良いことに、ブレザーとベストのボタンを外されていく。
『っや…!やめて…っ!!』
「俺らずっとA先輩にお近づきになりたかったんですよ?なのにいつも近くに誰かいるから…だから強行手段です」
『っ…こんなことバレたら退学じゃ済まないって…分かってるでしょ…!?』
「A先輩、…極夜の国の王女なんでしょ?それをちらつかせれば、大人しくなるって聞いたんすよ、俺ら」
極夜の国の王女。
その言葉に体が強ばった。
知られたくない。
その言葉を聞くのも嫌だ。
必死で隠して、自分の中でも閉じ込めていたのに、何で彼らがそれを…?
「…本当だ、大人しくなっちゃった」
「そりゃそうだろ、…だって極夜の国の王女だぞ?」
馬乗りにのし掛かられて、リボンをしゅる、とほどかれ、遂にはブラウスのボタンに手をかけられた。
ぷち、ぷち、と一つずつボタンを外される。
『いや…っ』
「極夜の国の王女を犯すって、こんなこと後にも先にも出来ない経験だよな」
「ねえ、A先輩、…あの新聞の内容、本当なんですか?極夜の国の王女が…」
『っやめてっ!!!!』
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青藍(プロフ) - 最初は国の王女だったと思うんですけど途中から女王になっているのは何故ですか?どちらが正しいのでしょうか、見間違いだったらすみません (2022年5月21日 1時) (レス) @page50 id: 2e61a566e8 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 8ページ 本当の彼女自信 自信 ではなく 自身 ではないでしょうか? (2021年2月15日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
萌葱(プロフ) - みるさん» そうですね笑笑 (2020年10月26日 16時) (レス) id: aca7e42382 (このIDを非表示/違反報告)
みる(プロフ) - 乃亜さん» 処刑までのカウントダウン始まりました笑 (2020年10月26日 14時) (レス) id: c52392d14b (このIDを非表示/違反報告)
みる(プロフ) - イヴさん» 果たして監督生はどうして情報をもってるのか…続編でお待ちしてます!! (2020年10月26日 14時) (レス) id: c52392d14b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みる | 作成日時:2020年10月16日 1時