・ 田中Side ページ44
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田中「A、泣きたかったら泣いていいんだよ。1人で抱え込んで、辛かったっしょ？」
そう言うと、どんどん潤んでいくAの目。
こんなに小さい体でどんだけのもん背負ってたんだろう。
『っ、…』
田中「はい、おいで。よしよし。よくがんばったね。」
『うわぁぁぁん、！じゅりくんっ、じゅりくん、っ、』
田中「大丈夫、俺はここにいるよ。もう悪い奴いねえから」
そっと抱きしめてやれば、じゅりくんじゅりくんって言いながらわんわん泣くA。
そりゃあんな経験したら怖ぇよな。
少しでも安心して欲しくて強めに抱きしめたけど、泣きながらごめんなさいってずっと謝るから、俺まで辛くなった。
大倉「A！！」
『大倉くん、』
Aが落ち着いてから2人でゆっくり話していると、大倉くんを筆頭に関ジャニ∞さんが部屋に入ってきた。
大倉「樹、ありがとうな。助かったわ」
「いや…俺より風磨とか山田くんの方が、、」
村上「いやいや、世間的にはそうかもしれへんけどな、俺ら樹にめちゃくちゃ感謝してんで」
「え、？」
なんで俺なんだ？
風磨とかの方が、助けに行ったし、手当てもしてあげたし……。
『Aが頼ったから、』
大倉「そうや、ようわかってるやん。このアホは人に頼るってことを今までしてないから、ビックリしてん。」
丸山「あのAが頼るなんて、なぁ？はは、ほんま樹のこと好きらしいで？笑」
嬉しかった。
小さい頃から女子だからって言われ続け、誰かに頼るのが怖いと言っていたAが頼ってくれたことが、とてつもなく嬉しかった。
横山「ありがとう、ほんまに。」
「いやいやそんな、」
『樹くん、ありがとうございます。』
「〜っ、！ううん、気にしないでいいよ。てか、なんでも買ってあげる！！しんどくなったらすぐ言って！！」
安田「めっちゃ甘やかしてるやん笑」
村上「俺もなんでもあげるからな！いつでも言えよ！」
『…ふふっ、はい、わかりました。樹くん好きです。』
「ねーえー俺も好き！！！可愛い！！！」
村上「こらー！結婚なんて許さんで！」
「「「笑笑笑笑」」」
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作者名：しなもんろーる | 作成日時：2022年5月13日 21時
