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『え、！？』
俺を視界に捉えたAは、おっきい目をまん丸にさせてビックリ。
康二はメンバーが来るなんて言ってなかったもんね、笑
「おはようA。」
『おはようございます…。え、康ちゃん先言っといてくれへん？もうちょっと可愛いカッコしたかってんけど』
「Aはそのままでも可愛いから大丈夫だよ。」
向井「めめ！A！はよ行くで！」
「はは！ごめんごめん。荷物持つよ。」
『あ、ありがとうございます…』
Aの手から持っていたスーツケースを取って車に向かうと、康二が既に車にエンジンをかけ、クーラーを付けてくれていた。
向井「あ、そのスーツケース、後ろに入れる？」
「そうだね。」
『何から何まですみません……』
「いいのいいの。俺らがやりたくてやってるだけだから」
そう言ってニコッと笑いかけると、照れくさそうにはにかむA。
あーあ、まじでなんで樹くん担なの？俺担になろうよ。
………………そんなこと口が裂けても言えないけど。
『わぁっ！！ここ初めて来た！かわいい！！』
向井「めめのオススメやねんでここ！イルカもおんねやろ？」
「うん、いるよ。」
『えー！会いたい会いたい！』
「ふは！ん、行こっか。」
Aを水族館に連れて来てすぐに大好きなイルカに会えると知ると、イルカの元に走りそうな勢いで歩き始めて、焦って手を掴んだ。
康二はニコニコしながら見てる。
「ちゃんと連れてってあげるから。イルカは逃げないよ？」
『……はーい！』
Aちゃんは少し顔を赤らめたあと、元気よく笑顔で返事をした。
めちゃくちゃ可愛い。天使だ。
2人で手を繋ぎ、康二の前を歩いていると、カシャっとカメラの音がして振り向いた。
向井「へへ、あんまりお似合いやから撮ってもうたわ！笑」
『ん、？』
「康二が俺らの写真撮ったんだって。」
『え！？見してやぁ！』
向井「ええで！えーーと、あ、これや！」
康二が見せてくれた写真は、3枚あった。
一つは後ろ姿だけのシンプルな写真、2枚目は2人で見つめ合う写真、最後の一枚は2人とも微笑んでいる写真だ。
「康二、これ現像して頂戴。」
向井「おっけー。Aもいる？」
『うん、欲しい。あとスマホにも欲しい！』
向井「んもー可愛いわぁ！なんぼでも送ったるやん！」
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作者名：しなもんろーる | 作成日時：2022年5月13日 21時
