番外編 ページ16
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樹くんがあまりにもイケメンすぎて、私の頭はショート寸前。
ずっと俺だけを見てて、なんておでこをくっつけたまんまで言うから、顔から火が出る気がして恥ずかしくなって、樹くんの胸に思いっきり顔を埋めた。
………………めっちゃ良い匂いすんねんけど。
森本「Aちゃーん？慎ちゃんにはギューしてくれないの？」
『…………慎ちゃんはいつでも出来るやん。』
田中「慎太郎、ごめんな！」
目黒「樹くんずるいっす。代わってください。」
田中「は、無理。」
なんなんだこの状況は…。
樹くんの腕の中に収まったままポカーンとしていると、樹くんがいきなりバッと私を見て、口を開いた。
田中「Aちゃん！！」
『は、はいっ、！』
田中「…一緒に写真撮りたいんだけど、ダメかな、？」
『え、…えぇ！？樹くんがAと！？えええやばいやばいどないしよ誠也くん！！！』
末澤「なーあ、うるさいって笑」
樹くんのことは嫌いじゃないしむしろ大好きやけど、推し、ましてや尊敬する先輩と同じ画面に映るなんて……。
あぁ、想像するだけで心臓が痛い。
田中「いや、全然無理矢理とかじゃないからいいんだけど…」
京本「A、樹結構ネガティブだからね？」
森本「嫌われた！？やだやだ無理！とか思ってるかもよ？」
『…………ふぅ、よし。樹くん！写真撮りたいです！！』
心を決めてそう言うと、周りに花が咲いたかのように嬉しそうに笑う樹くん。
なに、めっちゃ可愛いやん尊い。
田中「マジ？ほんとに？っしゃあ！！」
阿部「樹、よかったね。」
田中「ほんとに最高。ブログに載せる！！！公式写真にもしてもらう！！！ISLAND TVに撮影現場も載せる！！！」
渡辺「あいつガチじゃんwww」
樹くんは写真を撮るまでの間、あれしてこれして、これしてもらって、とずーっと言っていて、私なんかと撮るのでもこんなに嬉しそうにしてくれるんやって嬉しくなった。
田中「はぁ…………Aちゃん、可愛すぎるよ。なんでノーマルなのにこんなにビジュ良いわけ！？わけわかんねえ！」
『これは、褒められてんの…？』
田中「究極の褒め言葉だけど？？」
『いやわからんわからん！笑』
田中「俺、今日からAって呼ぶ。推す！！！！」
その後樹くんはブログや雑誌で沢山私のことを語ってくれたらしく、SNSが大荒れになったのは言うまでもない。
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作者名：しなもんろーる | 作成日時：2022年5月13日 21時
