Aぇ!groupの紅一点は、誰にでも愛される最年少でした3 (ページ2)

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モヤモヤは消えないまま、12:00公演が始まった。
始まってみればあっという間で、気づけば恐れていたMCタイム。
どんどん新しい情報が解禁されていく中、大橋と藤原が指示を読んだタイミングでQが出された。
室が照明を落とすと会場全体が真っ暗になり、モニターに映し出された文字。

なにわ男子×Jstorm
2021年11月12日(金)
CDデビュー決定
＆
なにわ男子ファンクラブ発足決定！！
8月27日(金)12時よりジャニーズネットにて受付開始

嬉し泣きをするなにわ男子のメンバーと、アリーナ中に響き渡るファンの声。
とっておきのサプライズだった。

一方、室Aは、会場の照明を変えたあと、静かに泣き崩れていた。
悔しい気持ち、嬉しい気持ち、そして、寂しい気持ち。
色々な感情がまざり、彼女は泣き続けた。
彼女は泣くと過呼吸を起こすため、後半戦は常駐している照明スタッフに交代。
落ち着いた頃には、コンサートも終盤に差し掛かっていた。

スタ「Aちゃん、落ち着いた？大丈夫？」

『大丈夫です、ごめんなさい』

スタ「謝らなくていいんだよ。ほら、あと少しだから。」

『……はい！』

会場のボルテージは最高潮。
そのままアンコールを迎え、無事公演は終了。
ファンの方々が帰られ、スタッフたちは片付け中。
室Aは、スタッフのご厚意で、なにわ男子の楽屋に行かせてもらった。

コンコンコン

？？「はーい？どーぞー！」

ドアをノックすると、中からはライブ終わりとは思えない、とてつもなく元気で大きい声。

『失礼します』

？？「え、Aやん」

『きょろちゃん…』

高橋恭平。通称きょろちゃん。
室Aとは少し年齢が離れているが、一緒に買い物に行ったりするほど仲良しである。

高橋「どうしたん？おいで」

ぎゅ

『……きょーへい…デビュー…おめでとう』

　

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