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それからの二日間は、特に事件もなく過ぎた。
もっとも、ネビルが魔法薬学の授業で溶かしてしまった大鍋の数が六個目になったことを除けばだが。
グリフィンドールの四年生は、ムーディ先生の最初の授業が待ち遠しく、木曜の昼食がすむと、早々と教室の前に集まり、始業のベルが鳴る前に列を作っていた。
『ハーマイオニー、遅かったわね』
ハーマイオニー「私、今まで───────────」
ハリー・ロン「「図書館にいた」」
四人は素早く席をとり、Aとハーマイオニーは教科書を広げた。
ムーディ「そんなもの、しまってしまえ。教科書だ。そんな物は必要ない」
みんなが教科書をカバンに戻し、ムーディ先生は出席をとった。
出席簿の最後の生徒が返事をし終えると、ムーディ先生が言った。
ムーディ「おまえたちは遅れている……非常に遅れている……呪いの扱い方についてだ。わしの役目は、おまえたちを最低限まで引き上げることにある。」
ムーディ先生は魔法の目でじろりと教室を見回すと、口を開いた。
ムーディ「さて…魔法法律により、最も厳しく罰せられる呪文がなにか、知っているものはいるか？」
何人かが中途半端に手を挙げた。
ロンやハーマイオニー、Aも手を挙げていた。
ムーディ先生はロンを指しながらも、魔法の目は別のところを見据えていた。
ロン「パパが一つ話してくれたんですけど……たしか、"服従の呪文"とかなんとか…？」
ムーディ「あぁ、その通りだ。お前の父親なら、確かにそいつを知っているはずだ。一時期、魔法省を手こずらせたことがある。服従の呪文はな」
ムーディ先生は左右不揃いの足でグイと立ち上がり、机の引き出しを開け、ガラス瓶を取りだした。
中には黒い大グモが3匹、ガサゴソと這い回っていた。
クモが大の苦手なロンはギクリと身を引いた。
瓶に手を入れ、クモを一匹つかみ出し、手の平に載せてみんなに見えるようにした。
ムーディ「
クモは細い絹糸のような糸を垂らしながら、空中ブランコのように前に後ろに揺れ始めた。
先生が杖をグイと上げると、クモは二本の後ろ足で立ち上がり、どう見てもタップダンスとしか思えない動きを始めた。
みんなが笑った─────────────ムーディ先生とAを除いてみんなが。
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しなもんろーる(プロフ) - さらさん» コメントありがとうございます！これからも絡ませていくつもりなので、ぜひお楽しみに！お気遣いありがとうございます泣 さらさんも体調には気をつけてお過ごしください… (2022年3月8日 0時) (
レス) id: 90f5e9193b (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして！！お話凄く大好きです！！私はウッドと双子が大好きです！！ウッドとの絡みが多くて最高でした！！これからお話の続き楽しみにしてます！！コロナで大変ですがお体には気を付けてくださいね！！ (2022年3月4日 1時) (レス) id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しなもんろーる | 作成日時：2022年2月23日 22時
