とら姐さん (ページ11)

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げんページ11

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「Aちゃん！こっち！！」

『ん〜？？』

ライブ中げんに突然腕を引かれ、どこに連れていかれるのかと思えば、ふじげんファンの子の目の前。
その子が持ってるうちわには、「元太くんAちゃんにハグして！」って書いてある。

『ふふっ、そういうこと？げん〜！♡』

「うわっ！？」

『げん可愛いね大好きだよ！！♡』

「かっこいいがいい！！でも俺も好き！！」

このファンサのためにわざわざ呼びに来たのかと思うと可愛くて仕方がない。
うちわの要求とは反対に私からげんをハグすれば、ファンの子たちの叫び声が響き渡った。

「俺ね、さっきAちゃんにハグされた！」

中村「え！？Aちゃんどういうこと」

『えー？ファンの子が私の事ハグしてってげんに言ってたから、逆に私からしたら面白いかなーって思って』

「まーじいい匂いしたよ」

『ほら、げん可愛い！！♡』

「俺、Aちゃんのファンに怒られそう！！」

『大丈夫だよげんに怒るファンは私がどうにかするから！』

入所したときから知ってるからか、げんはとにかく可愛い弟分って感じで、「ふじげん」で推してくれるファンも多い。
雑誌でもげんとの対談が割と多くて、比較的一緒にいるのはこの人かもしれない。

「Aちゃんがいなかったら、ここまでトラジャに馴染めなかったと思う」

『えー、そうかな？げんは結構誰にでも話しかけたりできるタイプだから、私いなくてもどうにかなりそうだけど…』

「いや、Aちゃんいるのといないのじゃ全然違う！ずっと面倒見てもらってたからこそ思う」

『そっかぁ…そう言ってくれるのはすごく嬉しいし有難いな。私たち、松松が入ってくれて良かったなって思ってるからね。ありがとう』

「俺が自信無くしちゃった時とか、こうやって言ってくれるの、Aちゃん。自然と心の支えになってくれてて、、まじで好きなんですよ」

『ふはは！(笑)まじで好きらしいです(笑)わたしもまじで好きだよげんのこと』

「もう最高じゃん」

『あとで一緒にうみに怒られようね』

「うわ、最悪だ。」

　