【プロ野球】Campanella【短編集】

神里和毅(リクエスト) ページ12

神里和毅





｢東くーん！！｣

｢Aちゃーん！！｣

いえーい、とハイタッチをする。
東くんとは中学からの同級生なのです！

そしてそんな東くんが所属してるチームは、
横浜DeNAベイスターズ

そしてそのチームにいるのは、


｢私の彼氏、神里くんなのです！！｣

｢なに急に｣

偶然横を通りかかった神里くんにドン引きされる。
ハマの王子とか言われているくせにドライすぎるんだぁ。

｢もー、東くん！神里くんが冷たいよ〜！｣

｢はいはい、俺が構ってあげますよ〜(笑)｣

東くんが頭を撫でてくれる。
あーあ、神里くんもこれくらい優しかったらいーのになー。
いーのになー。
じっと見つめて見るけど、

｢なに｣

｢あー冷たいわ！｣

東くんに泣きつく。
その夜あんな目に遭うとは想像もせずに。





.





.





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｢神里くーん？｣

神里くんがお風呂から上がってきたので抱きつこうとするとふい、っと避けられた。

｢え、なんで？！｣

何回仕掛けても、何回も避けられる。
だんだん悲しくなって涙が溢れてきた。


するとふわっと抱きしめられて。

｢もう東にあんなに近づかないで｣

｢え？｣

｢俺より東が良いわけじゃないでしょ？だったら俺の近くにいて｣

頭を撫でられる。
なんだか神里くんの声が震えている気もした。


でもこれって、、

｢嫉妬？なの？神里くん｣

少しニヤニヤしながら聞いてしまう。
だってあのクールな王子が嫉妬？？

｢嫉妬、、認めたくないけど。だからさ、神里くん、って呼び方もやめてよ。和毅って呼んでよ｣

嫉妬って素晴らしい！！！(笑)





.





.





｢東くーん！！｣

はいはいなんでございましょうか。

｢和毅が構ってくれないよ！｣

そりゃ神里さんバッティング練習中だもの。
いくらAちゃんでもダメだよ。

｢えー、じゃあ東くん構って？？｣





こいつ、、

はあ？

はあ？！

｢はあ？！？！嫌やし！だいたい昨日神里さんめっちゃ怖かったんやで？！『お前なにAの頭撫でちゃってんの？え、なんなのお前』って15分延々と言われとったんやで？！それから惚気も聞かされてホンマに苦しかったわ！！オマケに『最近嫉妬がやばい』とか相談されてさ！！もうあっち行けや！！このバカップルどもが！！｣

｢ひぇ｣


はースッキリ。





あ、やべ。


｢お前なに余計なこと言ってんの？？｣

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