◯勝者 ページ27
貴「な…んでっ」
この状況で貴方が出てくるの
何も持っていない貴方が
子「猫のお姉さん。やっと見つけたよ」
いや正確にはと続ける子の戦士
私の懐を指差し言う
子「お姉さんが持ってる
その言葉で思い出す
私は未の戦士から手榴弾を奪っていたことを
それを今まで忘れていたなんて
貴「なんてバカなの…っ」
火種なんて自分でずっと持っていた
わざわざ、お兄ちゃんが死ぬ確率なんて全くなかった
全部、自分のせい
子「ちょっと、失礼。」
そう言い彼は私の懐から
子「獣石はお礼ってことで。だってこれから、ここを爆破するから」
何、それって
貴「私達を殺すってこと？」
その瞬間、お兄ちゃんが声を張り上げた
丑「子の少年。君は自分が正しいと信じることをすればいい。だが一つお願いを聞いてくれ。Aは…妹だけは助けてくれないかね」
貴「何…言ってるの！」
反論をするも丑の口は止まらない
丑「A…君は辰と巳の戦士を助けるという仕事が残っている。ここで死ぬなど許さない」
なんで…
約束したのに
貴「生きて帰ろうって…約束…したのにっ」
私達の様子を黙って見ていた子の戦士
子「了解した」
そう言うと同時に私を抱き上げる
丑「ありがとう。丑の戦士__『ただ殺す』失井」
手榴弾をその場に置き、どんどん離れていく
抱かれながら叫ぶ
貴「嫌だ！降ろして！降ろしてよ！！」
その言葉に耳を傾けず走ることを止めない子
貴「やだっ…もう失いたくないの。お兄ちゃん！栄児お兄ちゃん！！」
最後に見たお兄ちゃんの顔はどこか優しく穏やかな笑顔だった
その顔が彼の最後だった
目があったと同時に爆発音が辺り一帯に響いた
何もかも残さないような大きな爆発
大きな炎を見つめる
私がここまでして残ったものって
貴「何？」
大切な幼馴染みも
愛している彼も
真っ直ぐな信念の彼女も
大好きなお兄ちゃんも
みんな、みんないなくなった
私には一体、何が残るの？
子「猫のお姉さん。これは気休めになるか分からないけど俺の能力の話。それに伴った全戦士の願いってやつを目的地に着くまで話してあげるよ」
どこか、気だるげな少年が口を開く
子「それを聞けばきっと今の気持ちも、考えも変わると思うから」
第十二回十二大戦終了
勝者
子の戦士
猫の戦士
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 63人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゼパル・ガルベスク(プロフ) - ありがとうございます！！製作頑張って下さい！！！ (2018年1月7日 22時) (
レス) id: cd90d12388 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - ゼパル・ガルベスクさん» ありがとうございます。とりあえずは十二大戦対十二大戦、制作中です！推しは死んでほしくないですよねー。私も断罪兄弟には生きててほしいです。寝住君、最後まで生きてるのは厳しいですがちょっと検討させていただきますね！ (2018年1月6日 20時) (レス) id: 859d1c4f36 (このIDを非表示/違反報告)
ゼパル・ガルベスク(プロフ) - 完結おめでとうございます！！次は十二大戦対十二大戦ですか……寝住くん好きだし、フレンド・シープの能力が催眠術だから寝住くんには生存ルートを進んで欲しいなって思ってる自分がいます…やっぱりアレですよね、自分が好きなキャラには生きていて欲しいもんですよね (2018年1月4日 21時) (レス) id: cd90d12388 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - ありがとうございます！検討中ですが出来たら書かせて貰おうと思ってます(*´∀`)♪ (2018年1月4日 17時) (レス) id: 859d1c4f36 (このIDを非表示/違反報告)
あづち(プロフ) - ほんとの完結おめでとうございます！！次の十二大戦対十二大戦楽しみにしています！！(((^-^))) (2018年1月3日 22時) (レス) id: b9233c7e2a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒猫 | 作成日時：2017年12月16日 23時
