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町 4 ページ15

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ブーツに慣れていないせいか、とても歩き辛い。

しゃがんで靴紐を結び直す。

皆がゾロゾロと歩いている姿を見ると、普通の男の人達にしか見えない。

軍服を着てたら怖いけど、身長も高いし、外国の服がすごく良く似合う。

特に、ぐちつぼさんなんか貴公子みたいだし、らっだぁさんはロングコートを着て様になってる。

なんか…余計に目立つんじゃない?


gt「何してんだ、早く行くぞ。」

「あっ待って。」

そう言って、私達は市場に足を踏み入れた。


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ガヤガヤと人々が買い物をしたり、世間話をしたり。

こんなに人が笑顔で平和な風景は本当に久しぶりに見た。


rd「じゃー…行くか。あの外人のおっさんが案内してくれればよかったのに、着替えてる間にどっかいっちゃったね。」

ky「まあ、コンちゃんの地図あるし大丈夫ちゃう?」


人の邪魔にならないように、道の端によって歩く。


私たちの違和感には、誰も気づいていない様子だけど、何だか女の子達がチラチラこちらを見ている気がする。


??「ヘイ、ガール?」


「エッ?何?」


皆の1番後ろを歩いていると、男性2人に話しかけられる。

ど、どうしよう、英語分かんない。
とりあえず、笑って誤魔化していると手を引っ張られる。

カモンカモン!とかなんとか言ってる。やばい。どうしよう。


gt「っおい!あー…エット、こいつは…マイガールフレンド?ソーリー!!!」

ぐちつぼさんが勢いよくそう言い、私の手を取って連れ出してくれた。

走って皆に追いつく。



gt「はー…焦った。お前マジで隙ありすぎ。気をつけろ。」

「ご、ごめん。ありがとう。」


tr「どーしたの?そんなに焦って。」

gt「Aが連れて行かれそうで焦った。」

tr「…。ぐっちさんが恋人のフリしといてあげたらいんじゃないの?」


えっ、と同時に声が出る。でも、確かに歩きながら町を見渡すと結構カップルでラブラブしながら歩いている人は多い。さすが外国。

でも、ぐちつぼさんがそんな事をしてくれるのか…。


gt「…。しょうがねえな。」

そう言って、彼は腕を私に差し出す。

おずおずと、恥ずかしいけれど彼の腕を掴むと、まるで恋人のように腕を組む形になった。



tr「…なんでそんなに顔真っ赤なの?これ、一応任務だから!それに腕組むとか今更感あるわ。」


それもそうだ…。これは任務。と思いながら彼と人が多い市場をひたすらに歩いた。

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作者名:ももこもも | 作成日時:2021年1月31日 10時

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