【文豪ストレイドッグス】幽霊少女は、今日河に落ちた

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「ぬんむいえ、おむんぐむぐ？」




「五月蝿い、出費計画の頁にも
『俺の金で小僧が茶漬けをこしたま食う』とは書いていない」




敦は口にものを含みながら、国木田と呼ばれた人と喋る




「んぐむぬ？」



「だから仕事だ！俺と太宰は、軍警察の依頼で猛獣退治を＿＿＿」




ダンッと国木田さんは、机を叩く



私は思った。




『なんで＿＿＿』



「君達なんで会話できてるの？」




『ッチ…』



「あれ？Aと一緒だった？嬉しいー」



『死ねば良い』



「当たりが非道い」








「はー食った！」



ごちゃ、と本当に三十杯食べた敦




「もう茶漬けは、十年は見たくない！」



「お前………」




「いやほんっとーに助かりました！
孤児院を追い出され、ヨコハマに出てきてから食べるところも、寝るところもなく…あわや斃死(へいし)かと」



『敦、施設の出？』





何故か敦の周りに、暗い雰囲気が出る



「出というか……。追い出されたのです。
経営不振だとか、事業縮小だとかで」



「それは薄情な施設もあったものだね」





……敦も私と同じ…か？




何？私と同じ？何が？




分からない…分からない





「おい太宰、俺たちは恵まれぬ小僧小娘に慈悲を垂れる、篤志家じゃない。
仕事に戻るぞ」





『二人は何の仕事を？』




「なァに……」





彼は一拍置いてから云った




「探偵さ」

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