【文豪ストレイドッグス】幽霊少女は、今日河に落ちた

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はっと僕は目を覚ました
いいや先程みた悪夢に目が覚めたと云ってもいい


「気づいたか、全くこの忙しい時に……」


「僕 マフィアに襲われて、それから……」


それから……。
あ、と気づいた。そうだ谷崎さんとナオミさんが殺されそうになって！
その事を云うと国木田さんは平然と

「無事だ。隣で与謝野先生が治療中」


隣からとても治療中とは思えない叫びが聞こえてきた
本当に治療中か？


「小娘から聞いたぞ小僧。七十億の懸賞首だと？
出世したな、マフィアが血眼になるわけだ」


「そうです！どどどうしよう！
マフィアが探偵社に押寄せてくるかも」


しれっと僕の云うことを否定する国木田さん
狼狽えるな、と


「動揺は達人をも殺す。師匠の教えだ」


「………あの手帳さかさまですよ」


まるで嘘がばれた時の顔みたいだ。
手帳を元に戻して勢いよく椅子から立ち上がった
「俺は動揺していない！」等と云っているが、相当焦っているようで説明がワヤワヤだ


ただ裏を返せばそれだけ探偵社の危機って事だ。
どうしよう、僕の所為で……。


「ふん奴等は直ぐに来るぞ。
お前が招き入れた事態だ、自分で出来る事を考えておけ」


「僕が出来る事……」


「ああそうだ小僧。
後で小娘に礼を云っとけ、貴様を運び込んだのは小娘だ。
それと―――――先刻から探しているんだが、眼鏡を知らんか？」

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